バングラデシュ・スンダルバンス地域では、4月1日から2カ月間に渡り、伝統的な天然蜂蜜収集が蜂蜜収集人よって開始され、今回は例年行われている式典に参加しました。蜂蜜収集を管轄する政府森林局、蜂蜜収集人や村人100名程度が集まり、蜂蜜収集のルールを守り、スンダルバンスの自然を守りながら継続的に蜂蜜収集を行っていくことの重要性を、関係者はあらためて認識する場となりました。また、蜂蜜収集人には、蜂蜜収集の許可状が手渡されました。
政府森林局のダッカ管区のトップも本式典に出席しました。現在、JEEFで実施している天然蜂蜜収集人支援事業に対する個別のディスカッションでは、トップから「蜂蜜収集人が自立して蜂蜜の商品開発・市場開拓を行うことや、蜂蜜製品を創る際の女性参画の必要性」について強調されました。
また、政府森林局の許可を頂いた上で、天然蜂蜜収集が行われている現場を早速視察しました。視察前に、政府森林局のダッカ管区のトップからは、蜂が襲ってくるので「Be(Bee) careful !」という言葉を頂き、トップともなれば言葉一つ一つに切れ味のある鋭さを実感しました。
採取された天然蜂蜜をその場で試食し、マングローブを蜜源とするまろやかで濃くのある味に堪能させられました。スンダルバンスの命を深く感じる一日でした。
文責: 国際事業部 佐藤 秀樹