バングラデシュ・シレット管区は、バングラデシュ北東部に位置し、もともとはインドやパキスタンに編入されてきた歴史があります。人口は46万人、バングラデシュでは、特に、ムスリム人口の多い地域です。また、中級階級が多く、イギリス等の海外へ出て、暮らす人たちが多い場所です 。
今回は、シレット郊外にある対象小学校(82校のうちの一校)を訪問し、JEEFと現地協働先のBEDSで開発したスンダルバンス地域のマングローブ林と生物多様性保全の教材試行に関する意見交換を、同校の教員と行いました。
82校のうち、32校では教育省よりBest Teacherに選ばれた教員により、教材の試行が行われています。Best Teacherに選ばれた同校の教員からは、理科、国語や社会科目の中で、環境に関わるパートでの補助教材としてとても役に立っており、生徒たちの反応も良いとのことでした。同教員からの要望としては、現在のテキスト形式、すごろくやカードゲームに加え、ポスター教材もあれば活用し易いとの意見が寄せられました。
また、今年の3月に対象82校の教員を対象に、教材内容についての精査やその活用方法、また、スンダルバンス地域へのスタディツアーを含めて実施した教員研修の修了書を同校の教員へ手渡しました。
今後は、他の小学校にも教材試行による評価シートを送付して記入してもらい、教材の最終評価を行う予定です。
文責: 国際事業部 佐藤 秀樹