文:高木 晴光
1992年に任意団体北海道自然体験学校NEOSでスタートした「ねおす」は、その後、NPO法人化し、子どもの自然体験活動、エコツアーの実践、 自然体験型環境教育に関わる人材育成に努めて、北海道を中心に岩手、三重等の各地に地域活動の拠点となる自然学校の設立をしてきました。
地域に関わるほど、その地域資源(素材)を材料とした活動に特化してプログラム化(材料の教材化)を図ってきました。しかし、関われば関わるほどに、自然体 験のみならず、地域の社会的課題(例えば、少子高齢化、自然公園管理、森の利活用等)の解決にも向き合う、地域づくり的な独自の活動も展開するようになりました。
銀河ネットワーク
ねおすが持つ使命は拠点ごとに細分化され育ってきました。当初から「銀河ネットワーク」なるもの(自主自律した個性ある小集団を各地に創出させ、それらがゆるやかに相互協働するネットワーク型運営)を目指していたので、必然の結果でもあります。
それ故に、格好良く言えば、つまり本体NPOの使命は、Mission Complete. それぞれの拠点が地域に関わり、独自に発展してゆくことが、リスクマネージメントの面からも必須の状況となり、2015年度をもって 解散分派の道を選びました。
この「ゆるやかな関係」というのは、多様性を包含し認めています。実はこれまで経験したことがない、相当高度なマネージメントが必要であると思うので、目標に対してやっとスタートラインが引けた(かもしれない)というのが正直なところです。
大雪山自然学校、いぶり自然学校、大沼牧場、黒松内ぶなの森自然学校をコア実践拠点として、複数の個人起業をもって2016年、再出発を致します。皆様、よろしくお願い致します。
- カエルの胃は福袋!? 〜石垣島で取り組む外来生物問題〜 エコツアーふくみみにききました【沖縄】
- 幼児から大人まで 〜米子水鳥公園における長期的環境教育プログラム〜 米子水鳥公園にききました【鳥取県】
- 伝統漁法が伝える昔の宮川 大杉谷自然学校 にききました【三重県】
- 考えるっておもしろいかも!?第5回 学びの環境を考える2(ファシリテーション編)
- Awareness 気づきの力を育てる アースマンシップ にききました【東京都】
- 富山から世界へ!フォーラム参加者でつくった 環境市民宣言 とやまエコひろば にききました【富山県】
- 白神山地からのメッセージ 岩木山自然学校 にききました【青森県】
- Mission Complete (旧)NPO法人ねおす にききました【北海道】
- 地域の若者たちの溢れるパワー! ローカルガイド研修
- パート2:バングラデシュ現地からの環境レポート 〜環境問題の概要編〜
カテゴリー
最新の記事
地球のこどもとは
『地球のこども』は日本環境教育フォーラム(JEEF)が会員の方向けに年6回発行している機関誌です。
私たち人間を含むあらゆる生命が「地球のこども」であるという想いから名づけました。本誌では、JEEFの活動報告を中心に、広く環境の分野で活躍される方のエッセイやインタビュー、自然学校、教育現場からのレポートや、海外の環境教育事情など、環境教育に関する幅広い情報を紹介しています。