【事業名】第12期 アサヒ若武者育成塾 夏合宿
【実施期間】8月3日(木)~8月6日(日)
【実施地】広島県庄原市、三次市
【主催】アサヒグループホールディングス(株)、 JEEF
文:三宅 由惟(インターン)
広島県庄原市・三次市で第12期アサヒ若武者育成塾の夏合宿が開催されました。7校の高校生19名が一丸となり、地元地域の課題解決に向けたアクションプランを作成しました。
能動的な学びの4日間
この事業は、地域の環境・食の問題に向き合い、周囲を巻き込みながら地域を変えていく「若武者」を育てるためのプログラムです。今期の夏合宿では、森の中での体験学習と庄原市・三次市でのケーススタディを通して、その地域の抱える問題と、それに取り組む方々の想いと手法を学び、自らの地域の課題に真剣に向き合いました。
高校生たちは、ただ受動的に教わっていたのではなく、学んだことを自分たちの中に落とし込み、知識として、モチベーションとして生かしているように感じました。
関係のあること・ないこと
2つのグループに分かれて庄原市・三次市で地域の課題に取り組む方々のもとへ、インタビューに行くスタディツアーがあります。Aグループは平田観光農園と道の駅たかの、Bグループは庄原さとやまオープンガーデンと国営備北丘陵公園でお話しを伺います。
ツアー前日に、一人の高校生が私に声をかけてきました。
「地域の食の問題をテーマに扱っている私が、何でBグループに行かないといけないんですか? ガーデンや公園なんて関係ないし意味ないから、私もAグループに行きたい!」
確かにAグループの方が「食」に近いテーマを扱っていますが、私は「関係がないから意味がない」という発言に疑問を持ちました。
「関係がないって区切りを作っていたらもったいないんじゃない? 普段関わらない分野ならなおさら新しい『気付き』があるかもしれないから、とりあえず行ってきなよ。」
私なりの考えを伝えましたが、彼女は最後まで腑に落ちない顔をしていました。
私はたまに「気付き」という言葉を使います。誰かと話しているときや考え事をしているときに、「なるほど!」「そうなのか!」「こうかもしれない!」と考えが浮かぶことが「気付き」です。例えるなら、頭の上に浮かぶ電球やビックリマークのようなものです。
翌日、スタディツアーから帰ってきた彼女は、とても満足そうな顔をしていました。何を学び、気付けたのか、何か自分のテーマにつながることがあったのかは分かりません。ただ、「関係ないと視野を狭めずに、様々な人やものと出会うことで、新しい『気付き』は生まれていく」と実感していてほしいと思います。
本当の若武者育成塾の始まり
様々なプログラムを経て、3日目には各校ごとにアクションプランの作成、1次発表、そして全ての聞き手からフィードバックがあります。
発表し、質問され、たくさんの人からのフィードバックを受け取り、初めて気付くことは多くあります。「町の活性化が目標」と語り、「具体的に何をもって町の活性化と言えるのか」と質問をされて口をつぐむグループ。熱い想いはあっても、それがまだ自分の中でも消化できていないために発表が思い通りにいかずに泣くグループ。一人一人が多様な「気付き」を得ます。この1次発表が終了してからが「本当の」アサヒ若武者育成塾の始まりだと感じました。
そして、2次発表に向けたアクションプランの練り直し。自分たちが向き合っている地域の課題解決のゴールは何なのか、そのために具体的にどのようなことを行うのか本気で考えます。そして出来上がったアクションプランは、「学び」と「気付き」の溢れたものになっていました。
彼らは夏合宿終了直後からすでに、アクションプランをもとに、周囲を巻き込みながら行動を起こしています。12月の成果発表会で「若武者」たちの姿を見ることを楽しみにしています。
参加校とテーマ一覧
- 栃木県立栃木農業高等学校 走れ!とちのうマリアージュ
- 東京都立大島高等学校 ちゅばき発進 ‼
- 山梨県立甲府第一高等学校 鹿の被害を減らす
- 岐阜県立恵那農業高等学校 ミツバチと共に恵那の里山を守る!With Bee
- 島根県立吉賀高等学校 高津川の魅力化計画
- 山口県立宇部高等学校 ベジ活(ベジタリアン活性化プロジェクト)
- 熊本県立牛深高等学校 「アオサ」で守る“海の青さ”
若武者BLOGで各校が活動の進捗報告をしています!
地球のこどもとは
『地球のこども』は日本環境教育フォーラム(JEEF)が会員の方向けに年6回発行している機関誌です。
私たち人間を含むあらゆる生命が「地球のこども」であるという想いから名づけました。本誌では、JEEFの活動報告を中心に、広く環境の分野で活躍される方のエッセイやインタビュー、自然学校、教育現場からのレポートや、海外の環境教育事情など、環境教育に関する幅広い情報を紹介しています。