2019年1月26日に、バングラデシュのシャムナガール郡・モトナプール村にある天然蜂蜜採取人協同組合(50世帯)で、3年間の事業(資金源: 外務省N連)成果や今後の方向性について意見交換するフォーラムを開催しました。フォーラムには、郡・村の地方政府関係者、環境林業・気候変動省、経済産業省管轄小規模家内工業協力機構(Bangladesh Small & Cottage Industries Corporation: BSCIC)、政府協同組合局等、仲介業者、ジャーナリスト、BEDS(NGO)等、33名程が参加しました。
フォーラムでは、何人かの天然蜂蜜採取人の代表者が、事業の成果について発表しました。本事業で一番強調された成果は、彼らが天然蜂蜜の商品開発を行い、同国のダッカ国際空港(下記写真)等の50箇所で直接商品を流通・販売し、独自のマーケテイングチャンネルを開拓したことで生計向上に寄与したことでした。また、天然蜂蜜採取人の女性が、天然蜂蜜の商品開発に参画する機会が設けられたことも、彼らにとっては大きな収穫でした。
政府関係者からも、シュンドルボンにおける天然蜂蜜産業の一つのビジネスモデルであることや、国内だけでなく海外でも販売を促進していけるようにする等の意見がだされました。
今後の方向性としては、顧客から商品に対する信用を得ること、そのためには天然蜂蜜の品質保持・改善や衛生面に気をつけること、そしてシュンドルボン全体の天然蜂蜜産業を促進するために仲介業者や他の天然蜂蜜採取人と協働していくことの必要性を確認しました。
フォーラムの内容は、地方紙にも掲載されました。
文責: 国際事業部 佐藤 秀樹(チーフコンサルタント)
