2020年2月より、「バングラデシュ・シュンドルボン(The Sundarbans)における農畜林水産部門の6次産業化による零細農村生産者の生計向上プロジェクト」が始まりました。本事業は、JEEFがバングラデシュの行政、企業、大学、学校、NGOや住民の協力を得ながら、外務省日本NGO連携無償資金協力の資金源により実施しています。
本事業では、農畜林水産物の生産(一次産業)だけでなく、食品加工(二次産業)、流通・販売やツーリズム等のサービス(三次産業)の一連のプロセスを統合させた六次産業化に取り組むことで、シュンドルボンの農畜林水産業の活性化や同地域の農山漁村における包摂的な経済発展へ寄与することを目的としています。また、シュンドルボンの自然の恵みを活かした安全・安心のできる農畜林産物を提供していくことは、バングラデシュ国内の信頼と同地域のブランド化を図る上でも極めて重要です。六次産業化は、同国の戦略である農産林水産物の多様化および高付加価値化を伴う商品の開発・流通・販売、並びに地域住民の貧困の緩和へつながっていくと推測されます。
事業の詳細は、下記ウエブサイトからご覧下さい。
https://jeef.or.jp/activities/sundarbansactivity1/
文責: 日本環境教育フォーラム 客員上席研究員/江戸川大学 社会学部 専任講師
佐藤 秀樹