機関誌「地球のこども」 Child of the earth

事務局長退任にあたって 2020.04.21

文:瀬尾 隆史

2012年7月以来、約7年半にわたってJEEFの事務局長を務めさせていただきましたが、満70歳になったのを機に事務局長を退任することになりました。

この間、JEEFの基盤整備に取り組み、組織基盤については、人事評価や顧客管理など一定の成果をあげることができたものの、財務基盤については、なかなか思うような成果をあげることができなかったことを申し訳なく思います。特に、企業との協働事業については長年継続してきたいくつかの事業が終了してしまった一方で、新規の協働事業の開発はなかなか進められませんでした。

しかし、国連の持続可能な開発目標(SDGs)についてのここ数年の社会的関心の高まり、特に企業における関心の高まりは注目に値します。

また、AIやIoTをはじめとするITの発展のスピードはすさまじいものがありますが、むしろそれだからこそ、「自然」や「人」に直接触れることの大切さはかつてないほど高まっていると感じます。さらに、ここ数年の台風や集中豪雨による自然災害の多発により、多くの人が「気候危機」を実感し、地球温暖化防止に対する関心は今までになく高まっています。

こうした状況はJEEFにとってはチャンスであり、新たに事務局長になられた加藤超大さんには、こうした「変化」を的確に捉え、JEEFの発展につなげていただきたいと思います。幸い、彼には私にはない「若さ」があります。その若さを武器に大胆にJEEFの大変革(Transformation)に取り組んで成果に結び付けてもらいたいと思います。

もちろん彼にとっては大きなチャレンジであり、簡単なことではないと思います。私としては、立場は変わりますが新事務局長の仕事がやりやすくなるように、できるかぎりのサポートをしていくつもりです。今後も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

カテゴリー

最新の記事

地球のこどもとは

『地球のこども』は日本環境教育フォーラム(JEEF)が会員の方向けに年6回発行している機関誌です。
私たち人間を含むあらゆる生命が「地球のこども」であるという想いから名づけました。本誌では、JEEFの活動報告を中心に、広く環境の分野で活躍される方のエッセイやインタビュー、自然学校、教育現場からのレポートや、海外の環境教育事情など、環境教育に関する幅広い情報を紹介しています。

JEEFメールマガジン「身近メール」

JEEFに関するお知らせやイベント情報、
JEEF会員などからの環境教育に関する情報を
お届けします。

オフィシャルSNSアカウント

JEEFではFacebook、Twitterでも
情報発信を行っています。
ぜひフォローをお願い致します!