【実施期間】2013年11月16日(土)~11月18日(月)
【開催地】(公財)キープ協会・清泉寮(山梨県)
【主催】JEEF
【運営】(公財)キープ協会
文:瀬尾隆史(JEEF職員)
今年で27回目を数える「清里ミーティング2013」は11月16日(土)から18日(月)まで、清里の清泉寮で開催されました。今年は、参加者数が久しぶりに200名を超えたことと(初めての参加が60%を超えたことも特筆されます)、3日間通して好天だったこともあり、例年以上に、楽しく、にぎやかなミーティングとなりました。
1日目
初日は13時からの開会式に引き続き、日本環境教育学会会長でJEEF理事でもある立教大学の阿部治先生と、同じく立教大学の中西紹一先生から、環境教育をめぐる新しいトレンドを示すキーワードを材料に、問題提起が行われました。
その後、今年初めて採用された、全員が参加するART Cafe方式(キープ協会オリジナル)の討議により、ミーティングは一気に熱のこもったものとなりました。
ARTはAir Round Tableの略で、直径1メートルの円形の段ボールを5、6名の参加者が膝に乗せて討議する方式で、同じ大きさにセットされた用紙に参加者がラインマーカーでキーワードを書きながら討議が進みます。会場には30を超えるテーブルが配置され、全員が討議する様子は、まさに、壮観でした(写真1)。この方式で、メンバーを変えて、3ラウンドの討議を行った結果、初参加者も含めて、会場の雰囲気は非常に打ち解けたものになりました。 ART Cafeが終わると会場を4つに仕切って、27件の10分プレゼンテーションが行われました。JEEFからは、アサヒビールさんと共催している「高校生のための若武者育成塾」、地球環境基金の助成を受けている「電子絵本プロジェクト」、今年度からスタートした「東京シニア自然大学」の3本のプレゼンテーションを行いました。
夕食後は、懇親会が夜遅くまで続きました。
2日目
2日目のメインは午前・午後3時間ずつのワークショップです。全部で20本のワークショップが行われました。JEEFとしては、午前は損保ジャパンと協働で「企業とNGOの幸せな関係をながーく続ける秘訣」に、午後はジャパンGEMSセンターが招請した米国カリフォルニア州からの2名のゲスト(エヴァ・ベーカーさんとハリー・オニール氏)を中心とした米国の教育事情についてのワークショップに主宰者として関わりました。
ワークショップ後の全体会では、環境省や経団連自然保護協議会を含む、環境教育に関わる7つの団体から、最近の動きについて、報告がありました。JEEFからは、シニア自然大学についての全国的な動きを報告し、各地での立ち上げを呼びかけるとともに、ジャパンGEMSセンターについて、改めて紹介しました。また、2月22日に東京で開催するKids Fesへの応募協力を要請しました。
夕食後の懇親会の目玉は「理事バンド」による超ミニコンサート。JEEFの岡田会長のピアノ、徳永理事のチェロ、川嶋常務理事のギター、中野理事のサキソホーン、松村元事務局長のフルート、瀬尾事務局長のリコーダーを小澤理事が指揮する「ふるさと」の歴史的迷演に会場は大いに盛り上がりました(写真2)。
3日目
3日目は当日募集ワークショップが14件実施されました。そのワークショップの一つでは、最後の全体会の企画運営について討議され、その討議結果に基づき、最後の全体会は屋外で実施されました(写真3)。この時期としては暖かな天候のおかげで、参加者はグループごとに思い思いの「野外プログラム」を楽しみ、最後は記念撮影も行うことができました。
さよならパーティーでは、3日間大活躍していただいたボランティアのみなさんも一緒にビュッフェ方式の昼食を楽しみ、来年の再会を約してお開きとなりました。
文責:瀬尾 隆史(JEEF職員)
地球のこどもとは
『地球のこども』は日本環境教育フォーラム(JEEF)が会員の方向けに年6回発行している機関誌です。
私たち人間を含むあらゆる生命が「地球のこども」であるという想いから名づけました。本誌では、JEEFの活動報告を中心に、広く環境の分野で活躍される方のエッセイやインタビュー、自然学校、教育現場からのレポートや、海外の環境教育事情など、環境教育に関する幅広い情報を紹介しています。