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ぬか漬けは調味料 2021.08.12

来る日も来る日も暑い日が続きますね。こう暑いと食欲も減り喉越しのよい麺類に偏りがちですが、ビタミンやタンパク質も取って行かないとますます元気が無くなっていくので注意が必要です。

そしてこの暑い夏でも(だから?)食べたくなるのがぬか漬け。ご存知の通り日本の代表する家庭のお漬物の一つです。ぬか床さえあれば、野菜をどんどんいれておくだけで程よい塩気、酸味、旨味のあるお漬物ができあがります。多少の手入れは必要ですが、めんどくささよりその魅力が上回ります。

 

 

それは、

  1. 夏場5〜10時間もすればおいしい発酵食品になっている。
    浅漬けや醤油漬けとは違い発酵漬物になることが素晴らしい!
  2. 旬の野菜をモリモリ食べられる&無駄にしないで済む
    ぬか床に入れて程よく浸かったら、取り出して水で洗わずに保存容器に移動すれば何と10日ぐらい余裕で食べられます。(←ズボラとも言えます)
  3. 常温で保存が可能で、冷蔵保存もできる。
  4. 浸かりすぎたぬか漬けも美味しく食べられる。

上記はあくまで個人的な意見ですが、そんな理由からぬか漬けはやめられません。

とはいえ、そのまま食べるのも限界がある。というご意見も耳にするので今回はぬか漬けをつかった展開料理をご紹介します。
その前に、「きゅうりの古漬けの美味しい食べ方」をお伝えしなくては。

きゅうりの古漬けは、そのまま食べると匂いや塩がきつい場合がありますので、薄切りにして水に少しさらし(5〜10分ぐらい)味を調整します。
水気をぎゅっと絞ったら、おろした生姜、刻んだみょうが、鰹節、ごま、醤油をひと垂らしして食卓へ。よく混ぜて食べると「ごはん泥棒」です。古漬けの沼にハマってみてください。

次はきゅうりのぬか漬けを使ったソースです。
ぬか漬けは酸味の弱めのピクルスのようですので、これを使いソースやたれをつくってみるのはいかがでしょうか?

イタリアンソース

・きゅうりの古漬け
・玉ねぎ
・ケイパー
・イタリアンパセリ、ディルなど
・オリーブオイル
・レモン

きゅうりは刻んで、玉ねぎは刻んで辛味をとって、刻んだケイパー、ハーブと調味料で和える。
トマトにかけたり、魚やチキンのソース、冷製パスタにも良いです。

アジアンソース

・きゅうりの古漬け
・玉ねぎ
・パクチー
・ニンニク
・大葉、みょうが、生姜など好みの香味野菜
・ごま油
・醤油かナンプラー

きゅうりは刻んで、玉ねぎは刻んで辛味をとって、ニンニクは細かくみじん切り、香草類はみじん切りにしてごま油、醤油で和える。ゴマを入れてもいいですね。
こちらは焼きなすに、ごはんに、麺に、お刺身、嗚呼なんでも合いますね。笑

最後にぬか漬けをスープに入れてみるのはいかがでしょうか?

韓国料理では麺のスープにキムチのつけ汁を入れるレシピがあります。それと同様、ぬか漬けをスープに入れると旨味をましたスープになります。
例えば水出しのいりこにきゅうりの古漬けを入れてしばらくおいてから調味料で味を整えて冷たいスープにしたり、鶏肉のスープをとるのに人参のぬか漬けの端っこを入れるなど、味に奥行きがでることまちがいなしです。
もしかしたら糠床自体をくわえてみてもよいかもしれません(私の自由研究にします)

「ぬか漬けは調味料」と思うと様々な料理に展開ができると思います。
ぜひこの夏の間にぬか漬け生活に漬かってみてください。

蓮池 陽子(はすいけ ようこ)

アウトドアで料理、山菜など自ら採取をする中で、おいしい物の背景には豊かな自然が存在すると開眼。現在は「食の物語を紡ぐ」をテーマにケータリング・料理教室、フードコーディネート、メニュー開発、執筆をしている。 ※調理師免許所有

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