インドネシアNGOラーニング生との交流会に向けた事前勉強会！ 2021.09.17

9月21日（月）には、「NGOラーニング・インターンシップ・プログラムinインドネシア」に参加しているインドネシアの学生と、「CSOラーニング制度」に参加する日本の学生とのオンライン交流会が行われます。

 

先日には、交流会に向けて日本側の事前勉強会が開催され、JEEFインドネシア事務所長の矢田さんからインドネシアの情勢や環境問題の現状についてお話いただきました。

 

インドネシアには広大な熱帯雨林が広がっており、地球の気候の調節や生物多様性において非常に重要な役割を果たしています。しかし、近年では衛生写真でも明らかなほど森林の喪失が加速しており、抜本的な対策が望まれます。

例えば日本では最近になってゴミの分別が厳格化し、リサイクルの推進などによってゴミ排出量の増加は少しずつ抑えられてきていますが、ゴミ処理のシステムがまだ確立していないインドネシアではリサイクルはほとんど浸透しておらず、回収されたゴミの大部分は分別されることなく処分場に埋め立てられます。

インドネシアでは人口が急速に増加しているので、このままでは処分場がなくなってしまいます。

 

この現状を考えるにあたっては、インドネシアの人々の環境に対する意識が課題になります。

実際に、街中では平然とゴミをポイ捨てする人がいたり、家庭ゴミをゴミ袋ごと川などに投げ捨てたりする人もいるそうです。日本ではそのような人は減ってきているように思えますが、高度経済成長期を経た日本も、かつては同じような光景が存在したはずです。我々が同じような社会を経験している以上、インドネシアの現状を変えるための働きかけもかなり難しいものがあります。

 

しかし、インドネシアの人口と森林減少の勢いを考えると、我々ができることを考えなければならないのも現状です。そのためにも、現地の将来を担う世代と積極的に交流してお互いの立場を理解し、ともに行動していく必要があります。

 

今回のような交流会を、そのきっかけにしていきたいものです。

 

文責：小林海瑠（JEEFラーニング生）