事務局日誌 Blog

おやこde里山・里海たいけんin南房総を開催しました。 2022.05.31

南房総国定公園には自然豊かな里山と里海によって育まれた人々の暮らしがあります。
自然に詳しいレンジャー(自然観察員)が、南房総の自然の魅力や大切さについて、体験を通してお伝えする2日間の親子向けツアー「おやこde里山・里海たいけんin南房総」を開催しました。
参加のお子様たちの生き物や自然への興味関心の強さ、またそれを保護者の皆様があたたかく見守り、探求心を育まれている様子に、私たちもとても嬉しく思いました。

会場の大房岬自然の家は、大房岬自然公園の中にあります。岬を一望できる展望台から、南房総の地域の特色をレンジャーから聞きました。潮の流れ、ジンベエザメやメガマウスなどの海を介して訪れる生き物たち、ホトトギスの鳴き声、モグラ塚…。レンジャーの解説はもちろんですが、子どもたちは手を真っ黒にしながら(モグラ塚に手を突っ込んだので)、夢中で公園のあちこちを走り回りながら、次々とそこで暮らす生き物たちを見つけてきます。

モグラ塚に手を入れてみる子どもたち

展望台から南房総を一望

モリアオガエルのいる池から出る水の流れを追う

流れの先にあった池でヌマエビやサンショウウオを発見

夕食は大房岬の海の幸。千葉県は漁獲量全国6位なんです。アジのなめろう、さんが焼き、イサキのたたき。五感を使って自然を楽しみます。
夜は近くの漁港に行って、ウミホタルの観察会!エサは夕食で私たちがいただいた、魚のアラです。(ウミホタルにとっては、ご馳走!)

ウミホタルは刺激を加えると青い光を放ちます。捕れたウミホタルに大興奮しながら観察!光を付けると、「えっ、本当はこんな姿なの!?」「こんなに小さい生き物なの!?」とあちらこちらから驚きの声があがっていました。

ウミホタル捕獲を待つ間、光に寄ってきた海の生き物を観察

ギンポやエビ、カニ、レンジャーも分からない生き物も…

2日目は朝から磯の生き物観察です。お天気も良好、風はさわやか、海水は冷たくて気持ちいい!

初めて触るヒトデに大興奮

レンジャーに探し方のコツを教わります

捕まえた生き物は観察後、元いた場所に返しました

イソクズガニがたくさん見つかったり、産卵中のアメフラシに遭遇したり、大きなタカラガイを見つけたり。みんなびしょびしょになりながら、あっという間に時間は過ぎていきました。

最後にレンジャーから、みんながたくさん生き物を見つけたこの自然を守る仕事、これからもたくさん自然の中で遊んでいろいろな経験をしてほしいことを伝えました。本事業で制作したガイドブックでは、この2日間で体験したことが家族でもできるようにやり方や準備するものが載っています。園内ガイドやレンジャーのお話の中でもガイドを使って解説しながら進めました。

生き物観察や園内のガイドハイクを通して、森と海のつながりを学び、南房総の自然の魅力や大切さを体験するとともに、レンジャーの仕事についても学ぶ2日間でした。参加者の皆さんが自然に親しみ、自然を大切に思う心をこれからも大事にしていってほしいと願っています。
お渡ししたガイドブックを使って、これからも自然の中でたくさんいろいろな経験をしていってくださいね!

※この事業は環境省「令和2年度国立公園・温泉地等での滞在型ツアー・ワーケーション推進事業」として実施しました。

ツイッターには動画も投稿していますので、ぜひそちらもご覧ください。

文責:垂水恵美子(国内事業グループ)

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