環境教育ラジオ「私の本棚」は、スマホで聴ける音声配信です。
第40回は青森大学 観光文化研究センター・喜來大智さんによる「ハチドリのひとしずく いま、私にできること」(辻 信一(監修))です。
大きな問題に立ち向かい、感じた無力感を吹き払ってくれた1冊。青森で頑張る若者からの紹介です。喜來さんの活動と合わせてぜひ読んでみてほしいと思います。
ナビゲーターは垂水が担当しました。
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第40回「ハチドリのひとしずく いま、私にできること(辻 信一(監修))」喜來大智さん
ゲストの喜來大智さんは、学生時代にボランティアとしてJEEFの清里ミーティングを一緒に盛り上げてくださった方です。青森大学在学時から地元・青森の地域の盛り上げや環境問題への取り組みなど熱心に活動し、朝日新聞社が主催する「第1回大学SDGs ACTION!AWARD」で下川町賞を受賞されました。
喜來さんの取組みのひとつを紹介すると、青森の代名詞でもある「ねぶた祭り」のねぶたをアップサイクルしたうちわ作りです。
青森の人々は祭りに向けて、半年かけて大きな山車(ねぶた)を作ります。総勢22団体(2019年)が膨大な費用と時間をかけて準備し、大いに青森を盛り上げてくれるねぶたですが、保管や維持費の問題もあって、そのほとんどが祭り終了後に廃棄されてしまいます。
喜來さんはその廃棄されるねぶたをうちわに作り直して「青森ねぶたうちわ」として販売したり、青森山田学園の高校生たちと一緒にうちわの制作を通して廃棄物問題について考える授業を行ったり、その取組みとアクションが学生の頃から評価されています。
大学卒業後も、青森大学観光文化研究センターの職員として活動を引き継いだ学生への支援も含めて、同取組には継続して関わっているとともに、十和田八幡平国立公園や八甲田山の自然ガイドによって青森の自然の魅力を多くの人に案内しています。
いつも熱意に溢れ、積極的に見つけた課題に取り組む前向きな姿勢を多くみているからこそ、今回紹介いただいた「ハチドリのひとしずく」の話を聞いて、彼も無力感に悩む時があるのだなと当たり前のことに気づきました。それに挫けず、常に背筋を伸ばして行動する喜來さんのエピソードでした。
環境教育ラジオ「私の本棚」は、スマホで聴ける音声配信。
環境教育実践者や研究者をゲストにお迎えし、活動、研究、そして人生に影響を与えた一冊をご紹介いただきます。
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