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自然学校のスキル紹介〜実践3種 2024.01.15

・ポールに輪っかを引っ掛けたい 【エイトノット】
・木やポールにロープを結びつけたい 【トートラインヒッチ】
・ロープの長さが足りなくて繋げ合わせたい 【ダブルフィッシャーマンズベント】
前号では、「ロープワークがキャンプで必要な場面」でこの3つのロープワークを紹介しました。

このロープが、どんな場面で必要になるか、ご紹介します。

【ノット】ポールに輪っかを引っ掛けたい

ここでは、エイトノットとダブルエイトノットをご紹介します。基本になるのが、エイトノットです。ダブルエイトノットは、エイトノットの応用編です。作り方はほぼ同じですので、エイトノットを紹介します。

出来上がりの形は、写真のような形になります。エイトノットというだけあって、正面から見ると8の字に見えます。

1.ロープの末端を折り返して、輪っかを作ります。

2.ロープ末端を下に潜らせます。

3.潜らせた末端を、輪っかの中に入れて、形を整えます。
これで完成です。正面から見て、8の字になっていれば完成です。ダブルエイトノットは、これをロープ末端を折り返して二重で行うと、輪っかを作ることができます。

この輪っかができれば、タープを張るときに、ポールの先端に引っ掛けることができます。

【ヒッチ】木やポールにロープを結びつけたい

次は、トートラインヒッチです。トートラインヒッチの特徴は、日本名の「自在結び」からもわかるように、自由自在に動かして調整することができるという点です。使う場面は、片側をポールに引っ掛けて固定をし、ロープにテンションを張るために調整するときによく使います。

写真のように、ペグという杭を地面に固定したときに使うこともあります。

1.木やポールにロープを結びつけます。

2.結び目の横に二重に巻つけます。

3.ロープの末端を、二重の結び目の横に一度結びつけて完成です。
最初に作った結び目と、二つ目に作った結び目を調整することでテンションを張ることができます。

【ベント】ロープとロープを結びつけたい

最後に、ダブルフィッシャーマンズベントです。この結び方は、主にクライミングでの活用が多いですが、ロープとロープをつなげたいとき(ロープの長さが足りないとき)に使うロープワークとして紹介します。ロープワークは、構造を理解して実際にやりながら覚えることが多いのですが、「手で覚える」と言われることが多いです。
今回は、手に巻き付けながらのやり方を紹介します。

1.指を写真のような形にして、ロープを引っ掛けます。

2.ロープに2度またがるようにロープを巻き付けます。

3.指を抜いて、ロープの末端を輪っかの中に入れます。

4.ロープをドレスして(整えて)完成です。

5.ロープとロープで繋ぎ合わせるとダブルフィッシャーマンズベントといいます。(指の代わりに、ロープに巻き付けます。)

今回は、【ノット】【ヒッチ】【ベント】を紹介しました。ロープワークは、サッとできるとかっこいい技術ではありますが、使わないとなかなか覚えることもできません。是非、ロープを用意して、ことあるタイミングで練習をしてほしいと思います。

小澤 潤平(アポロ)

株式会社ノッツ プロデューサー。走林社中共同代表。HAMON編集長。「プレミアムな自然体験」を提供するTokyo Adventure Clubを2022年より発足。2024年3月に子ども向けにヒマラヤトレッキングツアーを計画中。

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