9月22日(日)~23日(月・祝)の1泊2日で「南房総・大房岬で過ごす ~親と子のわくわく体験・海プログラム」を開催しました。
大人にとっては子育てや仕事で忙しい日々をしばし忘れて、自然に癒されながら自分と向き合う時間。
子どもにとっては興味のあることを見つけ、挑戦し、成長できる時間。
多忙なひとり親家庭の親子がともに自然の中でほっとできる時間を過ごすとともに、波打ち際での海遊びなど、南房総の豊かな自然を満喫する機会を提供しました。
共催:南房総市大房岬自然の家(NPO法人千葉自然学校)
今回の舞台は、千葉県南房総市にある大房岬自然の家。森と海の両方が体験できる、自然豊かな公園です。
当日は10組21名の親子が参加しました。大房岬自然の家・じんさんの案内で公園内を歩きながら、花や葉っぱのにおいをかいだり、赤く色づいたカラスウリの実を拾って観察したり、あちこちから水が湧き出るところに歓声をあげたりと、さっそく賑やかです。そして浜辺に出ると、海にみんな大興奮!
とても強い風が吹くなか、浜辺で貝殻拾い。貝殻以外にも、いろいろなものが見つかります。海藻、流木、ヤドカリ、ウニの骨格、海外の浮きにびっしり付着して触手を忙しく動かす貝、などなど…。
ひとつひとつ紹介しながら、じんさんに解説していただきました。
自然の家に戻って、拾った貝殻やシーグラスなどを使って、ウィンドチャイムづくり。大人も子どももそれぞれに作りますが、黙々と作業を続ける組、穏やかに話をしながら作る組、いつのまにかマラカスづくりに変わっているところも。
ウィンドチャイムは浜辺で拾って乾かした流木に、毛糸を結び付けて、その毛糸に貝殻やシーグラスをさらに結び付け、外れないよう木工ボンドで補強して作ります。熱中したのは大人の方々。子どもたちが作品を完成させて、外に遊びに行った後も、部屋に残っておしゃべりしながら作品づくりを続けていました。大人だけの時間によって、保護者同士の親密度が一気に増したように感じました。似た境遇の「あるある!」な話も多いようです。
その間に、子どもたちは自然公園で思いっきり体を動かしながら過ごしました。ターザンロープやブランコ、展望台に上るとなんと虹が出現!
「はじめて本物の虹を見た」と、子どもたちの目が輝きました。
日が落ちてからは、防波堤…に、行くのは強風のため危険なので、スタッフだけでウミホタルを捕獲!そっと持ち帰って、自然の家で参加者に観察してもらいました。
夜は親と子が別々の部屋で眠ります。中には親と離れて寝るのがはじめて、という子も。建物の外に出て星を見上げたり、プラネタリウムを見せてもらったり、星座や船の絵を描きながら、子どもたちは眠る準備を整えました。
2日目は風も穏やかになって、短い時間にはなりますが、みなさん楽しみにしていたSUPとカヤックに挑戦!
カヤックは親子で、SUPは親と子が分かれて、それぞれ乗ります。SUPはメガサップといって、6~8人が乗れる大きなサイズ!乗っているみんなが息を合わせてこがないと、うまく進みません。「イチ、ニ、イチ、ニ」と声を掛け合ううちにだんだん慣れてきて、どんどん沖に進んでいきました。
1時間程度の短い時間ではありましたが、南房総の海を思いっきり満喫。帰りのバスはみなさん、電池切れで爆睡でした。
これを機会に今後も、自然の中で過ごす時間を取り入れてみていただけると嬉しいです。
なお、本企画は東京マラソン2024チャリティの寄付金により実施いたしました。
JEEFでは、様々な形で頂戴したご寄付や会費を活用させていただくにあたり、身体的理由や経済的・地域的な理由などで、これまで私たちのプログラムに参加する機会のなかった方々との出会いの場を増やし始めています。
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文責:垂水恵美子(総務部 寄付・会員担当)