2015年10月から三井物産環境基金の助成を受け、3年間の予定で、バングラデシュ・クルナ市のウエイスト・ピッカー(有価廃棄物回収人)を支援する活動が始まりました。本事業は、クルナ市において金属類、ガラス類、紙類等などの有価廃棄物の回収を行っているウエイスト・ピッカーへの社会差別・偏見をなくすための社会的な配慮へのアプローチを重視し、ウエイスト・ピッカーと地域住民、行政が協働で「廃棄物管理委員会やウエイスト・ピッカー組合の組織化」、「公衆衛生教材の教材開発と研修」、「ウエイスト・ピッカー取込んだ小中学校での環境教育・地域の清掃活動、有価廃棄物の流通ルート開拓支援策定やその実証事業」等の活動を行います。そして、クルナ市における廃棄物管理の改善を行うためのモデルケースの構築を目指して、実施していきます。
将来的にはバングラデシュをはじめ、南アジアのウエイスト・ピッカーの社会的配慮に焦点を当てた廃棄物管理の先進事例の一つとして、南アジア諸国への行動指針の一つとなれるよう、努力していきます。
担当: 国際事業部 佐藤秀樹