私たちの暮らしは、生物多様性の恵みから
私たちの暮らしは、たくさんの生きものに支えられています。
絵本「おばあちゃんのふしぎなめがね」では、おばあちゃんの呪文で、お米が無くなりましたね。稲が育つためには、水、空気、そして田んぼの中に暮らしている、たくさんの生きものの働きが必要です。そしてスーパーマーケットでは、おばあちゃんの呪文でたくさんの食べ物が無くなりましたね。例えば野菜や果物は、虫の働きによる受粉が行われなければ、実ができないものがあります。虫は大切な役割を持っているのです。
食べものだけではなく、紙や机、洋服など、私たちのくらしは、生物多様性の恵みがあってこそ。こうした恩恵を「生態系サービス」といいます。
絵本「おばあちゃんのふしぎなめがね」では、おばあちゃんの呪文で、お米が無くなりましたね。稲が育つためには、水、空気、そして田んぼの中に暮らしている、たくさんの生きものの働きが必要です。そしてスーパーマーケットでは、おばあちゃんの呪文でたくさんの食べ物が無くなりましたね。例えば野菜や果物は、虫の働きによる受粉が行われなければ、実ができないものがあります。虫は大切な役割を持っているのです。
食べものだけではなく、紙や机、洋服など、私たちのくらしは、生物多様性の恵みがあってこそ。こうした恩恵を「生態系サービス」といいます。
お肉、お魚、卵、お菓子、おそうざい、お弁当、野菜がなくなったスーパーマーケット。そして様服も消えましたね。もしもこうなったら、私たちの暮らしはどうなるの?
4つの生態系サービス
生態系サービスは、4つに分けられます。
1.供給サービス | 食べもの、木材、衣類、そして水や医薬品など、私たちの衣食住に必要なものは、生態系サービスから得られます。 |
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2.調整サービス | 生態系は、大気や水をきれいにし、気候の調整をし、自然災害を防ぎます。 |
3.文化的サービス | 野外レクリエーション、音楽を聴く、俳句を詠むなどの娯楽は人間生活を豊かにします。 |
4.基盤サービス | 植物の光合成、土壌形成(昆虫や微生物が土をつくる)、水の循環などは、1~3のサービスの基盤となるものです。 |
田んぼや畑、山や川には、いろんな生き物がすんでいます。そのつながりの中から、私たちはたくさんの恵みをいただいています。
生物多様性に危機がせまっている
平均すれば、1日あたり約100種の生きものが、絶滅していると言われています。その大きな原因は、私たち人間による影響です。
その例をあげれば
- 人間が森林を切り開くことで、他の生きものがすめなくなる
- 人間が里山に住まなくなったことで、里山に適応していた生物がすめなくなる
- 人間が外来種を自然の中へ持ちこんだことで、元々すんでいた生きものが消えていく
- 地球温暖化が進むことで、全ての生きものへ大きな影響がある
生きものがいなくなれば、生態系サービスを受取ることができず、暮らしを続けていくことはできません。私たちにできることはなんでしょうか?
参考・引用
- こども環境白書2011年度版
- こども環境白書2014年度版
- 生物多様性国家戦略
- みんなで考えよう!生物多様性と地球環境1
- わたしたちのくらしと生物多様性、岩崎書店
- 環境教育辞典
- 初歩からの生物学
- いのちはつながっている―生物多様性を考えよう―