三井物産環境基金の助成を受け、2015年10月からバングラデシュのクルナ市でウエイスト・ピッカー(ごみ拾い人)の労働・生活環境の改善や社会的包摂を図るための取組みを続けています。
2017年9月23日、ウエイスト・ピッカー協同組合40世帯と対象3区(17区、24区、Rajbandhごみ最終処分場)の40 校の教員、生徒と保護者が協働で地域の清掃活動を実施しました。清掃活動に当たっては、廃棄物管理委員会、自治会や教師が街を綺麗にすることの意義についての説明やウエイスト・ピッカーがごみ拾いの留意点について話をする等の事前学習をした上で、参加型のごみ拾いを行いました。
清掃活動には、計120名が参加し、1地区当たり2時間程度のごみ拾いをしました。参加したウエイスト・ピッカーからは、「ごみ拾いを通じて地域社会との距離が近くなった」という意見が聞かれました。また、自治会等からは、今後も、定期的に清掃活動の実施を検討し、ウエイスト・ピッカーとも協力していきたいとの前向きな意見をもらうことができました。
ウエイスト・ピッカーを含め、学校を中心とした地域住民が積極的に清掃活動へ参加することやそれを一つの行事として協働で実施することの意義を感じとってもらうことで、今後、住民による参加型の廃棄物管理を行うことの重要性について理解を深めることがきたと思っています。
自治会からは、今回の清掃活動をきっかけとして、自治会でもウエイスト・ピッカーと地域住民が協働して清掃活動の日を設ける等の検討をするという前向きな意見をもらうことができたことから、地域のオーナーシップを促進できるように、今後も支援を続けていきたいです。
文責: 国際事業部 佐藤 秀樹