三井物産環境基金の支援を受けてバングラデシュ・クルナ市で実施している、「ウエイスト・ピッカー(ごみ拾い人)支援事業」で、ウエイスト・ピッカーを巻込んで市の廃棄物管理改善を図るための環境教育プログラムを、クルナ市の40の小中学校で開催しました。
ごみの削減、分別やウエイスト・ピッカーの要素を盛り込んで私たちが開発したクイズ付フリップカード、カルタ、ボードゲーム等を、ウエイスト・ピッカーの協力も受けながらごみ教育プログラムを実施しました。また、プログラムには、校内での清掃活動も取り入れたことや、今回の学びを活かすため、各40校によるごみ関連のアクションプランも作成してもらい、現在、実施中です。
今回は、その一つの実施校を訪れ、先生や生徒から、「楽しみながら自分の街のごみ問題について取組むことができるのが良い」、「ごみ拾いで生計を立て、地域のリサイクルに貢献している人もいることを知った」等、プログラムの内容に対して前向きな意見を聞くことができました。
廃棄物処理は、同市にとって大きな課題の一つです。ウエイスト・ピッカーを含む市民が一体となった取組みになれるよう、残り1年となった本事業を進めていければと思います。
文責: 国際事業部 佐藤 秀樹