今年の4月から、バングラデシュのスンダルバンスで漁師と小中学校のエコクラブによるコミュニティ主導型のエコツリーズム事業をイオン環境財団の助成金で実施しています。これまで、エコツアーガイド用ハンドブックの作成、45名の漁師の地元ガイドの研修や小中学校のエコクラブによるエコツーリズムを促進していくための環境教育の活動を行ってきました。
エコツアーガイドの育成では、ガイドとしての心構え、安全管理の重要性や同地域の自然・動植物を解説するためのインタープリテーション技能等について学習しました。
また小中学校のエコクラブでは、グループワークを通じて同地域の自然環境を取り巻く動植物、文化、食べ物等について掘り起こすための活動を行いました。
今後は、これまで取り組んできたマングローブの実を漬けたピクルスやニッパヤシ等を活用した手工芸品等・品質改善や市場での販売、ホームステイプログラムの開発や地元住民によるコミュニティ主導型のエコツーリズムガイドラインをとりまとめていく予定です。
同地域では、経済的に貧しい生活状況の中で、農業や漁業等に従事している住民が自然の恵みを適切に活用した取組みにより、彼らの生計向上に寄与していくことが求められます。
文責: 国際事業部 佐藤 秀樹