11月13日~17日の5日間に渡り、中国の環境教育の現状把握調査へ行ってきました。杭州では、「第2回全国自然教育フォーラム」に参加しました。全体で450名程度の企業、NGOや市民が参加し、中国の自然教育に対するニーズの高さとこれまで日本が体験型をベースに行ってきた自然教育のやり方や教訓が十分に活かせるものと実感しました。韓国、日本や台湾からの関係者も本フォーラムに参加をしていました。
また、「自然の友ガイア自然学校(国初の民間環境NGOで自然の友から派生した自然学校)」、「山水生態然保護センター(北京大学キャンパス内にある民間環境NGO)」を訪問しました。環境教育を重点的に助成する中国著名な企業家460名によって作られた「阿拉善SEE基金会」と意見交換を行うこともでき、NGOや企業レベルでの環境教育や自然教育の動向について現状を把握することができました。ここ数年、中国では国の政策として「生態文明」というスローガンを打ち出したことで、自然教育が拡大している要因の一つであるようです。
さらに、日中韓環境教育ネットワーク(TEEN)のパートナー機関である「中国環境保護省環境教育コミュニケーションセンター」へ表敬訪問を行いました。
5日間という短い期間ではありましたが、行政、企業、NGOや市民レベルでの環境教育の現状把握と友好の輪を広げることができました。
今後は、中国の自然教育の拡大が叫ばれる中で、日本として効果的な協力方法を検討していきたいと思います。
文責: 国際事業部 佐藤 秀樹