2019年2月23日~24日にバングラデシュのクルナ科学技術大学で行われた第6回南アジア廃棄物管理国際会議「Waste Safe 2019」で、クルナ市で実施しているウエイスト・ピッカー支援事業の3年間の取組みについて、本事業の現地協働団体であるバングラテシュ環境開発協会が発表しました。
本事業は、有価ごみの分別・回収を行うクルナ市のウエイスト・ピッカーの労働・生活環境改善を焦点としながら、彼らを取り巻く同市民の適切な廃棄物管理に対する意識向上も図ることを目的とし、社会的包摂な参加型の廃棄物管理のモデルケースを提唱したことに意義がある活動です。特に、ウエイスト・ピッカーの労働衛生改善のための教材やプログラムの開発、並びにクルナ市を舞台とした廃棄物管理の環境教育の学習教材の開発と普及啓発は、今後、クルナ市や同国の他都市でも適用可能です。
今回の成果を、他地域へ展開し、社会的弱者に配慮した参加型の廃棄物管理を進めることで、ごみ問題の解決へ向けた正しい道筋を引き続き考えていきたいと思っています。
文責: 国際事業部 チーフコンサルタント 佐藤 秀樹