2019年度 第7期 「東京シニア自然大学」の講座に参加しました!
7月12日 10時30分~15時30分 講座名:「自然体験活動における救急救護」
講師:NPO法人国際自然大学校 事務局長 佐藤繁一先生
東京シニア自然大学に参加してきました。今回のテーマは自然活動における安全管理と応急救護でした。みなさん雨のなか、朝から時間に余裕をもって到着されており、やる気を感じます。本日の先生はNPO法人国際自然大学校事務局長の佐藤繁一さん。午前午後の2部構成で午前は座学、午後は体験と座学でした。なんとも文字の多い資料が配られましたが、ほとんど使用せず、先生の体験談をもとに語られるスタイルの講義で、面白いお話をたくさん聞く事が出来ました。
面白い反面、問題だなと思ったお話を紹介します。近年、遭難したと電話があり、ヘリが救助へ向かうという事例が多くなっているそうです。救助に行ったはいいが、ヘリまで歩いて乗ってくる方もいるなど本当に救急性があるのか疑う事例があるそうです。通報を受けたら、出動しなければならないことから、問題となっています。一般のヘリを飛ばすのにはお金がかかりますが、警察のヘリはお金がかからないことから、警察のヘリかどうかを聞くという、明らかに緊急ではない電話まであるそうです。電話ではどの程度の状況か判断がつかないために、難しい問題だなと感じました。今は保険の適用もされることから安易に考えている人もいます。本当に緊急の人に迷惑になることも考えられるので、対策が急がれます。
午後になってからは、心臓マッサージ・AEDの重要性について学びました。先生は若いころ、海で実際に倒れている人に出会ったことがあるそうで、救急蘇生が一般的でない時代に自ら名乗り出て、心臓マッサージを数十分間1人で行ったそうです。残念ながら助けられなかったそうですが名乗りでる勇気は素晴らしいなと感激しました。実際に自分がそういった場に出くわす可能性はなくはありません。1秒でも早く始めたほうが蘇生率は上がるので、しっかりと覚えておきたい。心臓マッサージの実技の他、包帯の巻き方も実践しました。なかなか包帯は使わないのでとても参考になりました。また、シニア世代の方と先生の話で、今と昔では応急処置の仕方が違うというところで、医療技術の進歩を感じました。話す相手に合わせて話せるのは強みだなと思いながら聞いていました。
自分の安全を確保しながら自然活動に望むことができるための知識がついてよかったです。
ECO-TOPプログラム インターン生 武蔵野大学 工学部環境システム学科 久保田 貿元