事務局日誌 Blog

市民のための環境公開講座レポート「真のパラダイムシフトで地球環境を守ろう!」 2020.10.15

市民のための環境公開講座パート1「生きものと気候変動」を開催しました。
2020年度は初のオンライン開催で実施し、遠方等でこれまで受講いただけない方にも多く参加いただくことができました!

パート1第3回は「真のパラダイムシフトで地球環境を守ろう!」。講師はNHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサーの堅達 京子さんです。

新型コロナウイルスは、私たちが野生の生きものたちの住処を破壊すれば、人類にも大きなリスクだと警鐘を鳴らしているのかもしれません。私たち市民にできることは何なのか、地球温暖化防止や脱プラスチックの最新の知見を交えてお話し頂きました。

▼講座のダイジェストはこちらからお読み頂けます。
第3回「真のパラダイムシフトで地球環境を守ろう!」

 

講座を受講したJEEFインターン生のレポート

レポート:関根瑞希(CSOラーニング生)

今回の講座の中で「コロナは地球からの警告なのでは?」というお話があった。人間の生活圏が菌や野生動物が多く生息している範囲に近づいたからだと言われている。この生活圏が今までより近づいた理由として、人間が増えすぎて生活圏の拡大をしたこと、反対に動物たちは住処が狭まったため人里への侵入が増加した。また温暖化によって今まで存在しなかった温暖な土地の生物が北上してきているということもある。これらを考えると数年前に東京でデング熱がニュースになったのも警告の1つだったのではないかと思った。

大学の授業で私は病理学の授業を前期に受講していた。私は病理学について「細胞や組織の病理学的変化を断定することで、病気を突き止める学問」だと思っていた。だが授業を受けると、病理学的変化から病気を断定することはもちろんだが、それがなぜ起こったのかを含めて学ぶ学問だということを知った。そしてその要因には社会的な要因も含まれていることに驚いた。

冒頭に述べた「地球からの警告」を堅達さんは地球環境の問題に対して言っていると思う。けれど私は人間の社会に対しての警告でもあると思う。環境問題は、私たち全世界の人間が、本気で取り組まなければ解決しない問題だと思う。それなのに差別といったものに縛られているのでは正直道のりは遠い。全ての課題を乗り越えるためにパラダイムシフトが必要である。

 

レポート:前川奈々美(CSOラーニング生)

「環境」について生き物、自然、ウイルス、経済、あらゆる面から昨今の現状も含めて広く学ぶことができた。メディアはもっと発信すべきだと思っているのだが、今回の講師、堅達さんは以前から報道面でそういった環境問題の現状を発信しようと声を上げてくれていると知ることができた。

私は少しでも声を上げたいとの思いから、先日の「世界気候アクション」、「#気候危機に特効薬なし」にオンラインで参加した。このアクションや事前イベントには著名人も数人だが参加していて、私の印象としては盛り上がっているなと感じた。環境問題の深刻さゆえに、時に問題に対してネガティヴな感情を抱く人もいるという。だからこそ、今後もこの「輪」は広がっていくに違いないとポジティブに捉えておきたい。

「声を上げる」ことの必要性や意味について考えた時に、印象に残っている話がある。
「気候問題は社会構造の問題。多数派と比較して、気候変動による自然災害や貧困の被害を受けやすいのは多数の社会的弱者である。」つまり、気候変動は個人、地域社会、生態系全体に影響を及ぼすが、受ける影響は均等ではないということだ。多大な影響を受けやすいのは、新興国に暮らす人々、先住民の人々、「黒人」、「障がい者」、高齢者、性的マイノリティの人々、女性や子どもなどである。つまり、気候変動の問題はジェンダー、人種などと言った問題との関連性が強い。こういった事実をもっと多くの人に知って欲しいし、生態系や人権に配慮した政策によって問題解決をしなければならないと思う。そのための手段の一つが「声を上げる」ことではないだろうか。

一人の力は一見小さなものに見えるがそんなことはない。その証拠にグレタさんから始まった小さな声は日本でもどんどん大きくなってきている。次世代のために力を合わせていきたい。

11月4日(水)よりパート2「未来へバトンをつなぐ“お買い物”」スタート!
▼お申込みまだまだ受付中です。

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