事務局日誌 Blog

市民のための環境公開講座レポート「私たちの選択が未来を変える エシカル消費のすすめ」 2020.11.24

市民のための環境公開講座パート2「未来へバトンをつなぐ“お買い物”」を開催しました。
2020年度は初のオンライン開催で実施し、遠方等でこれまで受講いただけない方にも多く参加いただくことができました!

パート2第1回は「私たちの選択が未来を変える~エシカル消費のすすめ~」。講師は一般社団法人エシカル協会・代表理事の末吉 里花さんです。

気候危機、人権侵害、貧困問題、生物多様性の損失など、様々な問題が深刻化していますが、私たちは暮らしを通じてこれらの問題を解決する力の一端を担うことができます。エシカルの基礎的な知識だけでなく、市民、企業、地域として何ができるのか、日本や世界の事例なども含めてお話し頂きました。

▼講座のダイジェストはこちらからお読み頂けます。
第1回「私たちの選択が未来を変える~エシカル消費のすすめ~」

 

講座を受講したJEEFインターン生のレポート

レポート:前川奈々美(CSOラーニング生)

「エシカル消費」というと環境問題から語られることが多い気がするが、「消費」には人権問題、労働問題なども絡んでいる。つまり、目には見にくいが「消費」によって多くの差別を引き起こしているのである。
末吉さんはお話の中で、遠い世界のことも考えてみようと話していた。サッカーボール、チョコレート、コーヒー、パーム油、洋服など確かに問題と捉えるべきことはたくさんある。そもそも私たちの生活と強く結びついているのだから、「近い」とも言えるだろう。

では「遠い世界」に対する「近い世界」についても目を向けたいと思う。例えば、コンビニやスーパーマーケットに並ぶ惣菜、野菜や果物、肉や魚、これらを購入するまでにどんな人たちが関わっているか考えてみたい。
生産、加工、流通、販売の過程では海外とルーツのある人も多く関わっている。「留学生」や「技能実習生」を始めとする「外国人労働者」と呼ばれる人々だ。彼らの労働環境は、性暴力をはじめとするハラスメントもあれば、長時間低賃金労働も当たり前ということが多い。(このような状況は「外国人労働者」だけに限ったことでは全くないと思う。)

こういった企業の商品やサービスを買うことは、そのような状況を容認していることにもなる。忘れてはならないのは、これは日本での話である。つまり、日本でも「遠い世界」と同じようなことが起こっていると言えるのではないだろうか。
彼らは「労働者」というよりも「労働力」として見られている。これは「労働問題」というよりも「人権問題」である。本来、「人権」は当たり前なことで、この言葉が存在している限り、皆にとって「良い社会」とは言えない。いわゆる「エシカル」ではない。
一番は、「エシカル」という言葉すら無くなることだと思う。つまり、人々や動物や環境のことをよく考えられた商品やサービスが当たり前であるべきだ。

*末吉さんのお話の中で出てきた、徳島県上勝町は私も訪れたことがあります。「ゼロ・ウェイスト」の取り組みだけではない良さが沢山ありました。読んでくれた皆さん、ぜひ行ってみてください。

11月24日(火)よりパート3「サステナブルなライフスタイル」スタート!
▼お申込みまだまだ受付中です。

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