事務局日誌 Blog

市民のための環境公開講座レポート「新しい資源循環の道を目指して~アフターコロナの新しい選択~」 2020.11.30

市民のための環境公開講座パート2「未来へバトンをつなぐ“お買い物”」を開催しました。
2020年度は初のオンライン開催で実施し、遠方等でこれまで受講いただけない方にも多く参加いただくことができました!

パート2第2回は「新しい資源循環の道を目指して~アフターコロナの新しい選択~」。講師は中部大学 経営情報学部長・教授の細田 衛士さんです。

資源を循環利用し、徹底的に節約することは、新しい社会にとって避けられない選択です。使用済み製品・部品・素材を再使用・再生利用することは合理的ですが、具体的に実践する際、話は俄然難しくなります。アフターコロナの状況を見据えながら、新しい資源循環のあり方についてお話しいただきました。

▼講座のダイジェストはこちらからお読み頂けます。
第2回「新しい資源循環の道を目指して~アフターコロナの新しい選択~」

 

講座を受講したJEEFインターン生のレポート

レポート:前川奈々美(CSOラーニング生)

環境問題をテーマとするとき、「(工場)畜産」や「漁業・養殖業」の話が出てこないことがあり、疑問を感じている。環境問題と関わっている人から話を聞く機会が何度もあったが、このテーマの話を私が聞くことは滅多にない。(たまたま、耳にする機会がなかっただけかもしれないが)
近年の動物性食品の過剰消費は問題であり、そもそもそういった食品の摂取による自然環境への影響も多大である。国連から発表されている通り、「家畜」による温室効果ガスは、飛行機、車、船、トラック、電車から排出される温室効果ガスの総量よりも多い。また、食べ物からの温室効果ガスは90%近くが動物性食品であり、中でも「肉食」がその大半を占めている。さらに、地球の水の3分の1の利用、地球の陸45%、アマゾン森林破壊の91%が畜産業によるものだと説明されている。

現在の日本での「食肉」はほとんどが工場畜産だろう。動物たちがどのような環境で育てられているのかなど私たちの食卓に運ばれてくるまでの過程を考えてみたい。
果たして、過剰消費の現状は「持続可能(サステイナブル)」だろうか。そもそも、動物性食品の摂取は「人と自然と動物との共生」と言えるだろうか。「動物」を「食べる」という選択をするならば責任を持つべきで、その過程や現実に目を背けず知る必要があると思っている。

もちろん、実践にどんな選択をするかは個人の自由である。しかし、「伝える側」がこの現状を伝えず、消費者ができる問題解決のための実践の一つとして提示しないことには疑問を抱かずにはいられない。「消費は投票」だ。本当に環境問題を問題として捉えているならば、そして毎日の生活に結びつけた環境問題の解決への実践方法を伝えるのであれば、毎日3回も食事をしているのだから、「食」の分野にも目を向けない理由はないと思う。

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