事務局日誌 Blog

市民のための環境公開講座レポート【お花屋さんからみた「サステナブルなライフスタイル」】 2020.12.23

市民のための環境公開講座パート3「サステナブルなライフスタイル」を開催しました。
2020年度は初のオンライン開催で実施し、遠方等でこれまで受講いただけない方にも多く参加いただくことができました!

パート3第1回講師は株式会社LORANS.代表取締役の福寿 満希さん。『お花屋さんからみた「サステナブルなライフスタイル」』のタイトルで、花から始まる資源の循環やエコサイクル、多様な人々が活躍する社会づくりについて、お話を頂きました。

▼講座のダイジェストはこちらからお読み頂けます。
第1回『お花屋さんからみた「サステナブルなライフスタイル」』

 

講座を受講したJEEFインターン生のレポート

レポート:前川奈々美(CSOラーニング生)

福寿さんの社内での組織づくりの話を聞いて、『ゆっくり、いそげ』を思い出した。現在、ほとんどは「仕事に人がつく」場合が多いように感じる。会社が行う事業に対して人を割り当て、効率を追求する。よってその仕事は自分ではなく他の誰かがやっても同じだ。
また、マニュアル化された中での仕事には自律性や創造性は必要とされない。これは結局、労働力の商品化になっていく。それに対して、前回のレポートでもあげた「クルミドコーヒー」のように「人に仕事をつける」ということがある。スタッフの存在を感じ取れるようなモノやコトづくりを行っているそうだ。

私は今まであらゆるアルバイトをしてきたがやはりすでにシステム化されており効率の良さ、生産性を求められ、いつも淡々と同じ業務をこなすだけだった。
一方で、面白いお店で働ける機会もあった。以前働いていたカフェはいつも賑わっていて忙しかったけれど、お客さんとの会話を楽しんだり、頼まれれば一緒に写真を撮ったり、オーナーからそのお店や町の歴史について教えてもらったりする機会もあった。このお店では、ドリンクを注文したお客さんには沢山あるカップの中から好きなものを選んでもらう仕組みがあり、そのカップについての話から会話が始まったりもする。食後にはお店のノートにお客さんに好きなようにメッセージを書いてもらっていたので営業終了後にはその分厚いノートを読んでその日を振り返ることもできた。

他のアルバイトでの仕事と異なったのは、このようにオーナーや私とお客さんとの間に「ギブしあう関係性」があることだったのだと思う。私はスタッフとして自分なりに楽しみながら自発的に働くことができていた。
事業形態や立地によるとはいえ、ビジネスは決して企業の利益や売り上げのためだけのものではないはずだ。企業が価値の転換をし、組織づくりを行うこと、それは今求められている、人々にも環境にも良い社会づくりに繋がっていくはずだ。

レポート:関根瑞希(CSOラーニング生)

今回の福寿さんのお話で気遣いの難しさと大切さを一番に感じた。人を雇い、仕事をしていく上で「配慮のつもりが優遇になってしまった」と仰っていた。これは会社にかかわらずさまざまな場面であることだと思う。
私の場合、ボランティアをしていた団体でボランティアリーダーの後輩の育成が思い浮かんだ。後輩が今後の団体活動を担っていく為に育成について職員と考えながら試行錯誤したが、納得するくらい後輩の力を伸ばせたかはいまだに分からない。気の遣い方1つでその人の今後に影響することを考えると、腰が引けてしまうし、それが雇用関係なら、より人材育成をする立場の人は重要だと思う。
私もそうだが自己肯定感が低い人は現代に多くいる。そんな中従業員の仕事のやりがいはもちろん「愛される感情を知る」職場づくりを行っているのは働き方改革が進む今、とても大切だと思う。そんな会社を作る!というのは私にはハードルが高すぎるが、まずはお互いをよく知り補い合える人間関係を作っていきたい。

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