“ネイチャー・ジャーナリングで好奇心と観察力を磨く”のキャッチコピーの通り、目の前の自然を観察し、記録をとる手法とその大切さがびっしり詰まった1冊です。
描き方…というと、「私は絵が描けないし」と思う方もいらっしゃるかもしれません。実際、目次を見てみると画材の選び方から植物、鳥、樹木のスケッチ方法、色使い、構造などが大半。
しかし出版の築地書館が「絵と文章で綴るアメリカ発の自然観察記録」と紹介している通り、絵だけでなく文章も同じくらい記録(ジャーナル)には重要なんです。
まずは最初の30Pを読むと、大事な観察のポイントがぎゅっと詰まっています。以降は、気になったポイントから順不同で読むのもアリかも!?各項目の絵に添えられている解説文には、残すべき言葉のヒントもたくさん散りばめられています。
著者は、ナチュラリストのジョン・ミューア・ロウズ。アメリカで、広範なフィールドで注意深く対象を観察したスケッチに定評のある方です。
読んでいるうちに、私も数年ぶりに絵を描いてみたくなってきました。スケッチブックとこの本を持って、外に出かけましょう!
<書籍概要>
「見て・考えて・描く自然探究ノート ネイチャー・ジャーナリング」
ジョン・ミューア・ロウズ[著] 杉本裕代+吉田新一郎[訳]
築地書館
文責:垂水恵美子(国内事業グループ)