事務局日誌 Blog

ひとり親家庭のための 清里おやこプログラムを開催しました 2024.09.25

こんにちは!CSOラーニング生の小池悠羽(ゆうは)です。
今回は、9月7日(土)〜8日(日)の1泊2日で開催された「清里の森で過ごす わくわくおやこプログラム」をレポートします。

本プログラムは、JEEFが寄付金を活用して提供している“誰ひとり取り残さない環境教育”事業の一環です。
多忙なひとり親家庭の親子がともに自然を感じる体験と機会を提供し、子どもは自然の中でチャレンジする時間を、大人は自然の力で癒される時間を過ごしてもらうことを目的として実施しました。

協力:公益財団法人キープ協会

いざ、清里へ!

当日は天気にも恵まれ、子ども12名、保護者10名の計22名の参加者とバスで東京を出発しました。バスの中では清里クイズで盛り上がって、無事に山梨県清里・八ヶ岳自然ふれあいセンターに到着しました!

親子で火おこしにチャレンジ!

はじめのプログラムは「焚き火でおやつづくり」。親子で協力して火をおこしてチョコバナナを作ります。
子どもたちからは「理科の実験でマッチ使ったから!」と自信満々の声が聞こえていました。しかし、麻の紐をほぐしたものや割り箸、薪と火を大きくしていく工程はなかなか難しく、「薪もっと持ってきて!」「どんどん息吹いて!」という慌ただしい声が飛び交い、苦戦する親子が多かったです。それでもすべての親子が協力し合いながら無事に火をおこすことができて、一気にみんなの距離が縮まったと感じました。

それぞれでおこした火を集め、網を載せて、バナナを焼きました。みんなで1から作ったチョコバナナは格別で、いつもの何倍も甘く美味しかったです。さらにおまけでマシュマロも登場!こちらもみんなで焼いて、一緒に食べました。

ナイトハイクで見た満点の星空

1日目は、夜ご飯を食べた後にナイトハイクをしました!街灯もなく真っ暗な道に、子どもたちは初めは怖がっていましたが、ランタン型のライトが渡されると、勇気をもらえたのかどんどんと進んでいきました。目的地の草原に着くと、電気を消して、草むらに寝転んで、親子で星空観察。その光景はまさに自然のプラネタリウム!「お〜〜」「キレイ〜」という声は止むことがなく、東京では見ることのできない星空に圧巻された時間を過ごすことができました。

この草原は朝の散歩のときにも訪れて、夜は暗くて見えませんでしたが、シカなど清里の森に棲む生き物が私たちの寝ている間に訪れていることを知りました。

子どもたちの“チャレンジ”、大人たちの“リトリート”

2日目は、子どもたちは自然の中で「秘密基地づくり」にチャレンジする時間、保護者は「森deリトリート」と称して自然で癒される時間を過ごしました。

子どもたちは、場所に着くと木や川、動物、植物などの自然にとても目を輝かせていて、まさに“わくわく”の最高潮でした。「見て!この木めちゃでかい!」とどんどん大きい木を持ってきたり、濡れていたり川を渡って運んだりしなければならない木を協力して持ってきたりと、「子どもたちだけでもできるんだぞ」という頼もしい姿を見せてくれました。さらに、石をいっぱい持ってきて橋を作ったり、丸太に登ったり、動植物をカメラで撮影したりと、自然の中から自分たちで“わくわく”を見つけて遊んでいる姿はとても印象的でした。保護者にできあがった秘密基地を見てもらう時間では、それらの“チャレンジ”を自信満々に話していて、サポートに徹していた私たちも誇らしかったです。


子どもたちが秘密基地をつくっている間、保護者は吐竜の滝を訪れていました。靴を脱いで川に足をつけると、びっくりするくらい冷たい!多くの方が冷たさにひるんでしまう中、どんどん川の中を進んでいく保護者もいて、滝のすぐ近くまで着いた時には、「おお~!」と歓声があがっていました。大自然からのエネルギーを全身に浴びながら、温かい紅茶とコーヒーでほっと一息。多忙な日常をしばし忘れて、のんびりとした時間を過ごしました。

“わくわく”と“チャレンジ”に溢れた2日間

最後のふりかえりの時間で子どもたちに「どこが楽しかった?」と聞いてみると、それぞれ「おやつ!」「ナイトハイク!」「お風呂!」「ご飯!」「秘密基地作り!」と次々に返ってきました。ひとつに答えが集まらないのは、プログラムのどの場面も子どもたちが自然を感じて、チャレンジできたからこその感想なのかなと思いました。

私自身も、プログラムが始まる前、「子どもたちは一緒に遊んでくれるかな」とドキドキしていました。子どもたちの名前をひとりひとり呼ぶように心がけてみたり、子どもたちと同じ目線・同じ姿勢で話すことを意識したりと自分なりに取り組んでみた結果、はじめはカメラを向けてもこっちを向いてくれなかったりした子が、最後の方はポーズをしてくれたり、子どもたちの方から声をかけてくれるようになり、とても嬉しかったです。
私がCSOラーニングのインターンで目標としている「主体性」が成長できたかなと感じられて、子どもたちだけでなく、実は私も“チャレンジ”して、成長できた2日間だったのだと気付かされました。

「誰ひとり取り残さない環境教育」ひとり親家庭向けの親子プログラムは、南房総・大房岬でも開催予定です。そこでも子どもたち、保護者と一緒に、私自身もチャレンジと成長の機会になるよう、取り組んでいきたいと思います。

文責:小池悠羽(CSOラーニング生・インターン)

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