こんにちは!CSOラーニング生の尾鷲です。
8月21日(日)、市民のための環境公開講座「アクアマリンふくしま」のオンラインツアーを開催しました。
私は、CSOラーニング生の嶋田さんと共に、オンライン配信するための水族館内の動画撮影を担当しました。
当日は、別室で進行を担当したJEEF職員からのサポートはあったものの、現場では嶋田さんと二人きりで動画を撮影したため、いつも以上に緊張感をもって活動しました。
講座の途中、一時的にネット環境のトラブルが発生したものの、入念にリハーサルを行っていたこともあり、慌てることなく対応することができ、無事オンライン配信を終えることができました。
後半の質疑応答では多くの質問が寄せられ、アクアマリンふくしまの取り組みや工夫について、講師の春本さんの生の声を聞くことができたことが最も印象的でした。
アクアマリンふくしまでは、海域生態系だけでなく、昔から残されてきた福島の里山の風景や伝統・文化も一緒に展示されていました。
水族館でありながら、入口にはキュウリやトマトが育つ花壇が並び、次にタヌキやアナグマなどが見られ…
一見、ここは植物園なのか、動物園なのか、不思議な感覚を抱きました。
しかし、展示をすべて見回り水族館を後にして考えてみると、
河川や地下水を通して、山から海までの生態系を連続的に展示する工夫を凝らすことで、
福島全体の自然環境を体験しながら学ぶことができることに気づき、
それこそがアクアマリンふくしまの一番の魅力であると感じました。
他にも、春本さんから直接お話を伺う機会があり、
「展示で用いる岩や植物はなるべく自然のものにこだわり、例えば、わざわざ擬岩を自然の海に沈めて海洋生物を付着させたものを使用している。
屋内展示ではガラス越しに水域を横から観察することができ、屋外展示では水域の周りの生態系も含めた自然環境を面的に観察することができる。」
など、展示を見ているだけでは気づかないような、アクアマリンふくしま独自の工夫を知ることができ、水族館の奥深さについても気づかされました。
日本には各地に水族館がありますが、どこに行っても同じような展示が見られるので、私は今まで観光で水族館に行くことはもったいないと思っていました。しかし、今回、アクアマリンふくしまのオンラインツアーを運営側の視点から見たことで、水族館の無限の可能性に気づくことができました。
水族館はただ海洋生物を楽しむだけでなく、地域に根差した自然環境を伝統や文化と共に学び、保存する重要な場所であり、お客さんにわかりやすく伝え、楽しんでいただくための工夫を考えるやりがいに気づくことができたことが、今回の活動の一番の成果になったと感じています。
このレポートを読んでいるみなさんにも、新たな視点で水族館を楽しんでいただけたらと思います。ありがとうございました!
レポート:尾鷲凌子(CSOラーニング生)