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環境教育ラジオ更新「北海道探検記」(辻英之さんご紹介) 2022.09.16

環境教育ラジオ「私の本棚」は、スマホで聴ける音声配信です。
第46回は特定非営利活動法人グリーンウッド自然体験教育センター・辻 英之さんによる「北海道探検記」(著:本多勝一)です。

▼視聴はこちら。
第46回「北海道探検記(著:本多勝一)」辻 英之さん

昭和50-60年頃、環境ジャーナリストが描く誰もが求める北海道の絶景・・・ではなくその地の人々の暮らしについて書かれた探検記。現在、泰阜村で山村留学の受入をしている辻さんの活動に、「無意識に影響していた」と語ります。

辻さんは1993年、人口1700人泰阜村に移住し、「何もない村」における「教育」の産業化に取り組んでこられました。村の暮らしの文化に内在する教育力を信じ、そこで暮らす村人がみんな先生になり、文化や農業、暮らしの知恵や経験を通して、村にやってくる子どもたちだけでなく関わる大人にも気づきが与えられる活動をすすめています。

この本を読んだとき「観光地ばかりではない旅の仕方」がとてもしっくりきた、と語る辻さん。山村留学をはじめる時にすぐこの本のイメージが沸いたわけではなかったそうですが、今ふりかえってみると、無意識に影響されていたような気がする、とおっしゃっていたのが印象的でした。
「本」というのは、きっとそういうものなんでしょうね。このコーナーでこれまでたくさんの本を紹介して頂きましたが、「出演をきっかけに考えて思い出した」「紹介のため改めて読んでみたら、新しい気づきがあった」という方も多くいらっしゃいました。
これまで読んできたたくさんの本が自身の心にどんどん蓄積されて、それが理想のイメージとなり、内容まで意識されなくても本人の気づかぬうちに活動へ影響を与えた書籍は、きっとたくさんあるのでしょう。

「北海道探検記」は、今はもう観光地化されてしまった知床などの地域が、まだ開発前だった頃の姿も書かれているそうです。今は見られないその自然を知ることができるのは、本の醍醐味ですね。

 

環境教育ラジオ「私の本棚」は、スマホで聴ける音声配信。
環境教育実践者や研究者をゲストにお迎えし、活動、研究、そして人生に影響を与えた一冊をご紹介いただきます。
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※本事業は子どものためのセレクト・ブックショップ「ちえの木の実」の協賛で運営しています。

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