私は聴覚に障害があり、両耳に補聴器を付けて生活しています。聴覚障害を持つ人たちはコミュニケーションの壁があり、感情や意見を共有する場が限られてしまっています。また、現在コロナ禍でコミュニケーションが取りづらくなり孤立もしています。
誰ひとり取り残さない教育が受けられる社会になることを願い、聴覚障害について一緒に学び考えるワークショップを企画しました。
広報用のポスターを作成し、JEEFにご協力いただいてHPやFacebookで告知したところ13人の参加者が集まってくださり、10月29日(金)にzoomにてワークショップを開催することが出来ました。
私は耳が聞こえず会話を聞き取ることが難しいため、今回の企画はコミュニケーションツールとして音声認識を用いて話者の音声を文字 に変換できるアプリ「UDトーク」を併用しながら行いました。
まずアイスブレイクで声を出さずに筆談や身振りで「サイレント自己紹介」を行った後、話題提供として具体的に聴覚障害とはどういうものか、どういった配慮や環境が必要なのかを話しました。環境教育に限らず様々な場で他人との意見の共有は大切なものですが、聴覚障害を持つ人たちはどうしてもそのやりとりが遮断されてしまいます。
そこでコミュニケーションの壁を感じず障害あるなし関係なく意見や感情を共有できる場を作るために必要な配慮は何か、参加者の皆様と話し合いました。言葉ではなく感性で自然を感じるプロジェクトなど、様々な視点を持つ参加者の皆様からの意見は非常に魅力的で、今後に活かしたいと思うものばかりでした。
まずは聴覚障害を理解していただき、困りごとや配慮などをふまえた上でどういった環境教育を行えば良いのか話し合うことができ、今後につながる企画になったと思います。企画を実施する上での課題点は多くありましたが、私にとって当事者として話をすることの重要性やこれからの社会に必要なことなど非常に多くの気付きを得ることができました。
環境教育はこれからさらに必要性が高まると思います。また障害で分離するのではなく一緒に活動することはお互いにとって意味のあるものだと私は思います。言葉がなくても感性で自然の素晴らしさは感じられますし、言葉を文字情報として環境の知識を伝えることも大切な要素です。自然と連れ合う機会をなくし環境についての情報も入ってこなくなってしまう、など聴覚障害を持つ人たちがこれ以上孤立しないよう、お互いに歩み寄れる企画を考えていくべきだと改めて学びました。
障害関係なく平等に関わり合える社会、そして誰ひとり取り残さない教育が受けられる社会を目標に、日々考え行動を起こしていきたいと思います。
最後に、参加者の皆様、そしてJEEFスタッフの皆様のおかげで貴重な経験になりました。ありがとうございました。
文責:JEEFインターン生 深野咲