こんにちは。インターンの山口梨奈です。
9月3日(土)に、メットライフ財団ネイチャーアカデミー「足もとの自然から考える生物多様性」を新宿中央公園で開催しました!
当日は、国立環境研究所の五箇公一先生に生物多様性や農薬が生き物に与える影響、外来種の危険性について教えていただきました。
私にとって特に印象的だったのは、「サバクトビバッタ」のお話です。
サバクトビバッタはバッタの一種で、農作物を喰い荒らし深刻な農業被害をもたらします。
アフリカや中東で主に生息していますが、輸送時に船に乗って中国へ生息地を広げる恐れがあるそうです。
日本は中国と貿易を盛んに行っているため、サバクトビバッタが日本へ上陸する日もそう遠くはないかもしれません。
2020年には外来種によって日本にしか生息しない生き物が絶滅してしまいました。小笠原諸島にのみ生息する、「オガサワラシジミ」という青色の美しい蝶です。
この蝶を絶滅させた原因の一つに外来種「グリーンアノール」による捕食の影響が考えられています。「グリーンアノール」はトカゲの一種で、ペットとして連れてこられたものが何らかの原因によって野生に放たれ、「オガサワラシジミ」といった小笠原諸島に生息する生き物を捕食するそうです。
人間の手によって生き物が絶滅した一例と言えます。
生物多様性について、分かりやすく、たまにユーモアを加えながら教えていただいたこともあり、参加者の皆さんがリラックスしながら和やかに学ぶことができました。
続いて、新宿中央公園ビオトープの会の皆さんの協力のもと、公園のビオトープ内で生き物を捕まえました。
当日は台風が近付いていたこともあり、参加者の皆さんが生き物を捕まえることが出来るか不安でしたが、無事に全員が生き物を捕まえることができました。
親子で協力して生き物を捕まえていて、子どもたちが生き生きしている瞬間を見ることができました。
その後、五箇先生のアドバイスをもとに生き物のイラスト化に挑戦しました。
保護者もお子さんも、非常に集中して観察・イラスト化に取り組んでくださいました。
「絵を描くには大変な生き物を捕まえちゃった」と嘆きながらも頑張るお子さんや、ハイスピードで何種類もの生き物を描くお子さんなど個性豊かでした。
完成後は、みんなで記念撮影をしました。
本イベントに関わってくださった全ての皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました!
山口梨奈(インターン生)