10月19日に長崎県の雲仙天草国立公園でのミヤマキリシマの下草刈り活動に参加しました。この有意義な活動は、地域の美化に貢献するだけでなく、ボランティアと交流したり、雲仙温泉を体験したりする機会にもなっています。
天草雲仙国立公園は、国の天然記念物で長崎の県の花でもあるミヤマキリシマが育っています。ミヤマキリシマの生育に影響を与えないよう、定期的に草刈りが行われています。しかし、高齢化や人口減少により、この活動に参加する人手が不足しています。そこで雲仙市の美しい景観づくりのため、草刈り活動を実施することになりました。
今回の活動にはたくさんの方が参加しました。天気予報によると、当日は小雨模様でしたが、それでも草刈り活動は予定通り行われました。今回は子どもたちも数名参加しており、笑い声で活動中の雰囲気をさらに盛り上げていました。
15分ほどのオリエンテーションの後、さっそく下草刈りが始まりました。参加者全員がA、B、Cの3つのグループに分かれ、3つの活動エリアに分かれて約2時間、草刈りが行われました。これは単なるボランティア活動ではなく、交流会でもあります。そして、最も素晴らしい収穫をしたチームが優勝となります。では、一緒に草刈り作業に参加しましょう。
この活動の主な作業は、ミヤマキリシマに登っているツタを切り落とし、同時に木の根元の雑草を刈り取ることです。雨や湿気の多い天候は草の生育に好条件を作り出し、土中の多くの養分を奪ってミヤマキリシマの成長を妨げています。高さ1メートル、特に地中深くに生えている草もあります。草刈りは決して難しい作業ではありませんが、長時間、特に当日のように時々止んだり、時々雨が降ったりする天候の中でやると、本当にかなり疲れるようになりました。しかし、それでもみんなの生き生きとした楽しそうな姿を見ることができました。
それでは、2時間かけて熱心に刈り取った草の成果をご覧ください。3チームとも、草をいっぱい収穫することができました。子どもたちやみんなの嬉しそうな表情を見ると、いかにみんながこの活動を楽しんでいたかがわかるようになりました。
雲仙温泉の中心部にある Guest House TSUDOIのオーナーは、私たちの活動に同行しました。彼はツアーガイドとして、雲仙市の歴史や観光名所について優しく紹介しました。長崎駅から草刈り場までのバスの中では、長崎の風景を眺めることもできました。長崎は日本の歴史上重要な位置を占める県であるだけでなく、長い海岸線と起伏に富んだ山々に恵まれ、非常に美しい景観を作り出しています。また、雲仙温泉の有名な観光スポットである雲仙地獄の体験に入る前に、雲仙天草国立公園自然ガイドの説明を伺いました。雲仙地獄に足を踏み入れた瞬間、強烈な硫黄の匂いがしました。同時に、周辺の地面から熱を感じました。奥に進めば進むほど、白い土(温泉余土)から立ち上る煙に誰もが感動しました。これが雲仙地獄の特徴で、観光名所になっているのかもしれません。
また、2時間の草刈りの後、多くの参加者は地元の温泉で入浴を体験し、皆とても楽しんでいました。
このプログラムに参加して、ボランティアの皆さんと交流する機会もありました。そして、皆さんが長崎について、またこれまでに参加した環境活動について話してくれたことがとても嬉しかったです。多くの参加者にとって、今回の活動に参加するのは初めてではありません。皆さんが地域づくり活動に熱心に取り組むのは素晴らしいことだと思います。もっと多くの人が、次世代のためにも、環境のための活動に貢献することを願っています。
ご覧ください、この咲き誇るミヤマキリシマを!雲仙一帯にミヤマキリシマが咲き乱れるなんて、素敵ですね。それで、ミヤマキリシマ群落の美しいピンク色とともに、雲仙の美しさを維持していきましょう。
文責:グエン・ティ・タン・ホン(JAL財団インターン生)