10月24日(日)、環境省による「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトの一環として、養老孟司先生と阿部夏丸先生を講師としてお招きし、全国から18組の親子(子どもは小学生)が参加してオンラインで開催されました。JEEFは事務局として運営を担いました。
第1部は国立公園からの生中継。世界自然遺産に指定されている知床国立公園と西表石垣国立公園のレンジャーとオンラインでつなぎ、国立公園の生物多様性とその魅力について、レンジャーが動画を交えて紹介してくれました。子どもたちからの「ほかにどんな虫がいるの?」「鳥は?」「サケは海で卵を産むの?」といった質問に、レンジャーが現地から直接わかりやすく回答してくれました。
第2部では、児童文学作家の阿部夏丸さんが愛知県の籠川で開催した自然観察会の様子を撮影した動画を上映。川で魚を捕まえる子どもたちの生き生きとした姿が映し出されていました。また捕まえた魚の紹介や魚の口が食べ物を食べるために様々であることなどをスライドを交えて楽しくお話してくれました。
そして第3部はこのイベントのメインとなる参加者のプレゼンテーションの時間。事前に自分が見つけた虫や魚、植物など、それらの絵や写真などをご紹介いただくコーナーで、一家族2分の持ち時間でいろんな生きものを見せて紹介してくれました。中には屋外の固定カメラで撮影されたシカ、イノシシ、タヌキを紹介する親子、家で飼っている蚕の繭から紡いだ絹糸を紹介する親子、子どもがカマキリに扮してバッタを捕らえる場面を動画で紹介する親子などがいて、講師の先生方と参加者の親子が一緒にワイワイ楽しむひと時となりました。カマキリに扮した子どもが登場する場面では、養老先生はカマキリの刺繡をあしらったシャツに急きょ着替えて見せてくれるなど、大サービスでした。
第4部は解剖学者で実は虫に大変お詳しい養老孟司先生のご講演。普段から生きものに親しんで何気なく見ているだけでもいろんな発見があることや、自分の実感として自然と接していくことが、ひいては環境問題に対する意識へとつながっていくことなどについてお話されました。
*当日の様子は、環境省「つなげよう、支えよう森里川海」プロジェクトサイトで後日紹介されます。https://www.env.go.jp/nature/morisatokawaumi/