「王子の森・自然学校」は王子ホールディングス株式会社が主催し、NPO法人ホールアース自然学校とJEEFが共催で実施している環境教育プログラムです。
「人・森・産業のつながり」を楽しく学ぶコンセプトのもと、小学校4~6年生を対象に2004年から開催しており、今回は18回目となりました。さまざまな地域の子どもたちにプログラムを体験していただきたいと思い、zoomを使ったオンラインで開催し、全国から220名の小学4~6年生の児童が参加しました。
昨年に引き続き、「森のリサイクル編」、「紙のリサイクル編」という2つのプログラムを実施しました。「森のリサイクル編」は王子ホールディングスとホールアース自然学校が、「紙のリサイクル編」は王子ホールディングスと日本環境教育フォーラムが企画し、担当者が集まって打ち合わせや試行会を重ね、プログラムを運営しました。2023年度の「王子の森・自然学校」は、2023年7月26日~28日の3日間にわたって開催しました。
「森のリサイクル編」では、はじめにアイスブレイクとして、森の中での思い出をワークシートに書き出し、それぞれの思い出をお話ししてもらいました。プログラムの前半では、植林による森の循環や森の多面的機能について学び、後半では実際に間伐材を使って、木工クラフト体験「森のかけらキーホルダーづくり」に取り組みました。
「紙のリサイクル編」では、はじめにアイスブレイクとして、家の中にある紙でできたものを探し、子どもたちに見つけたものを発表してもらいました。
プログラムの前半では、古紙から紙へ再生する過程や王子グループが取り組む水のリサイクルについて、クイズを交えて学び、後半では紙すき体験セットではがきづくりに挑戦しました。
プログラム終了後に、保護者に向けて参加した子どもたちの満足度についてアンケートを実施したところ、森のリサイクル編では94.3%、紙のリサイクル編では95.4%の保護者から、満足していると回答をいただきました。アンケートでは以下のような感想もいただき、子どもたちに環境のことを考えるきっかけを作ることができたと感じています。来年度以降もより満足度の高いプログラムを運営できるように努めてまいりますので、ぜひ見守っていただけますと幸いです。
【アンケートでいただいた感想】(抜粋)
・森林がなかったら水をためられなくなって、洪水になることを分かりやすく教えてくれた。
・森の中に何があったかを思い出して紹介する時間や、家の中にある木でできたものを見つける時間などがあり、お話しだけでなく参加するスタイルだったので、子どもたちの印象に残ったと思う。ちょうど学校でSDGsについて習っていたため、興味を持っていた。
・紙すき体験がおもしろかった。リサイクルについてのクイズが勉強になり、楽しんでいた。汚れのついたティッシュやマスクがリサイクルできないのが印象的だったようです。
王子ホールディングス株式会社 https://www.ojiholdings.co.jp/
特定非営利法人ホールアース自然学校 https://wens.gr.jp/
文責:JEEF事務局 小堀 武信