事務局日誌

市民のための環境公開講座パート1「食・学び・暮らし」第1回レポート

こんにちは!!CSOラーニング生の高橋です!!

市民のための環境公開講座2016
パート1「食・学び・暮らし」の第1回が開催されました!!
第1回は『自産自消する社会をつくる。人と農を「つなぐ」ということ』というタイトルで、株式会社マイファーム代表取締役 西辻一真氏からお話を伺いました。

 西辻さんが登壇されたとき、若いな~というのが第一印象でした。
実際に自分と年齢が10歳ほどしか離れておらず、現在の自分の年齢のときにはすでに起業をしていたと考えるとただただ感心してしまいました。
 また講座の冒頭で「実は朝5時ににわとりの卵を取りに行っていたんですよ」と、私たちからしたら非日常のことを当たり前のようにさらっと言っていたのが印象的でした。

 

 

講義の感想

 西辻さんは、社会問題のひとつである耕作放棄地を活用したビジネスを展開しています。今回の講座では、やさしく語りかけるように話をされる西辻さんの活動に対する熱意や思いがひしひしと伝わってきました。
 興味を持ったら飛び込み活動する行動力や壁にぶつかったときにあきらめず発想の転換をして苦難を乗り越えていく力は卓越したもので、学ぶべきものだと思いました。 

 

1.       なぜ農業界が停滞してきたのか

 今回の講座の中で特に興味深かったことは、「なぜ農業界が停滞してきのか」というお話です。西辻さんは、停滞する理由のひとつとして「農家の人々が自分の作った米や野菜がどこの誰に食べられているかわかっている人がほとんどいなかったから」とおっしゃっていました。また「潜在的にどこの誰に食べてもらいたいかというのがある」ともおっしゃっていました。消費者が生産者について知るだけではなく、反対に生産者が消費者について知るということが大切かつ重要であるということを感じました。日常の生活においても言えることですが、改めてお互いに相手のことを知る・理解することが大切だということを学びました。

 

2.      安心と安全の分離

 安心と安全が分離していることについてのお話がありました。
 「アメリカ産のオーガニックの認証が取れたたまねぎ100円と淡路島で生産されているたまねぎ100円どちらを買いますか」という質問から、日本人の安心と安全に対する感覚やグローバルとローカルの食品に対する微妙な違いまで多岐にわたって話が展開していきました。
 「食の偽装問題」が起こったこともあり、日本でつくられたものが必ずしも安全とは限らないとはわかっているつもりですが、海外産を避け、安心できる日本産を買うことがいまだにあります。お話を聞き、自分自身の行動を振り返ることで日本人の日本でつくれたものに対する安心感が高いものであることを改めて実感しました。

 

3.       目指す農業の形とは

 西辻さんが「僕が目指す農業の形としてみんなが野菜づくりをしていてなおかつ近い人たちのお野菜で自分たち生活がまかなえたらそれほど素晴らしいことはない」とおっしゃっていました。この言葉から、地域コミュニティの創生・再生や顔が見えることにより失われかけている地域密着型社会の創出等が農業から構築できるのではないかと考えても面白いなと思いました。

 

4.       活動を通して伝えたいこと

 今回の講座で私たちに伝えたいことの中で、西辻さんは「農業と私たちの暮らしがもっと近づかなければならなく、人々が農業から離れていく現状を打破するために若者がこういった活動をしているという事実を知ってほしい」とおっしゃっていました。お話を聞き、確かに田んぼや畑を目にすることはあっても、いざ関わろうとしてもとどこに行って何をしていいかわからないといった現実があり、触れ合うといった形では農業と私たちの生活かけ離れていると感じました。また西辻さんのような若い人が、農業界を変えようとしている姿を見て、自分にも何かできることがあるのではないかと考えさせられ、刺激される思いでした。
 それから「耕作放棄地といった社会問題をビジネスにすることができ、一回上手くいったことを証明すると爆発的に世の中に広がっていきます。しかし、耕作放棄地を農地に戻すことは容易ではなく、また世の中になかった事業をはじめることは難しい」ともおっしゃっていました。
 世の中にない事業をはじめることは難しいことの前提に、世の中にないことに目をつける着眼力と気づく力が必要であることを感じました。また日本では、食料自給率が低下している社会問題がありますが、耕作放棄地という社会問題の解決が食料自給率低下という社会問題の解決の糸口として導いてくれるのではないかと思いました。

 
 今回の講座を通して、農業界の現状やあるべき将来像について学ぶことができました。