事務局日誌 Blog

【レポート】SUP体験!水上クリーンアップat大岡川 2024.08.20

こんにちは。CSOインターン生の小池悠羽(ゆうは)です。
8月4日(日)、ELMSセンター主催の「SUP体験!水上クリーンアップat大岡川」に参加しました。

本イベントは横浜市に在住・通勤・通学する高校生~大人の方、または横浜市で環境アクションを起こしたい方を対象として、「SUP×川のごみ拾い」をきっかけに、街や川のプラごみの現状を知り、海洋プラスチック問題について考えることを目的として実施しているイベントです。

“プラスチック”は私たちにとって非常に身近で欠かせない存在である一方、世界全体では年間数百万トンが海洋に流出し、問題となっています。
今回は、海洋プラスチック問題について、「何が起きているのか」「なぜ起きているのか」、実際に横浜市・大岡川を舞台に自ら体験し、学んできたことを報告します。
*このプログラムは、ジョンソン株式会社からの寄付金によって支援されています。

絶好のSUP×水上クリーンアップ日和

さて、皆さん「SUP」はご存知でしょうか? SUPとは、ボードの上に立ってパドルを漕ぎながら水面を進んでいくアクティビティです。サーフィンと似ていますが、パドルを使って自分で漕ぐ点に違いがあります!

私はSUPについて、知ってはいましたが、体験したことはありませんでした。ですが、当日、参加者の方々に聞くと、なんと半分ほどが体験したことがあると答えていて、少しドキドキした自分がいました。

まずは「横浜SUP倶楽部」の方からオールの使い方の説明を受けた後、大岡川に移動して、ついにSUP体験×クリーンアップが始まりました。

横浜で、活動水域や町中の美化活動に取り組まれている「横浜SUP倶楽部」さんのレクチャー!

日ノ出町駅周辺から出発し、目的地は北仲通北第二公園周辺の水上。
往路はSUPに慣れるため、参加者一同、教わったことを実践しつつ、プラスチックごみを「見つける」作業に注力しました。慣れないSUPで参加者同士が接触してしまうことも多々ありましたが、むしろそれによってコツを教えあったり、同じペースの人同士で楽しんだりと、自然とコミュニケーションが生まれていたことが印象的です。

魚やクラゲなどが海からも入ってくる大岡川を、SUPで進んでいきます。

そして復路、往路で見つけたごみを「拾う」、水上クリーンアップが始まりました。

体のバランスをとりつつ水上のごみを拾うのは想像以上に難しかったですが、インストラクターの方々の「ここにごみがあるよ~~!」という声に反応し、みんなで協力してプラごみを取っていきました。取れた時はみんなで「ナイス!!」「(ごみ)取るの上手い!」と称え合い、一緒に川や海の環境を大切にしていく仲間のような、一体感・結束感を強く感じることができました。

体験を通して学んだことは?

SUPを終えた後は、「学び、考える時間」です。まず、みんなで協力して拾ったプラスチックごみを集め、ペットボトル、発泡スチロール、容器包装などと拾ったものを整理しました。

ごみを見ていくと、汚れているごみが多いことに気がつきます。プラスチックは、水中で微生物や汚れが付着すると、川底・海底に沈澱して回収することが困難になってしまうとのことでした。つまり、川には、今回拾った水面のプラスチックごみだけではなく、底にもごみが隠れている、ということです。私は、水上でもあれだけのごみがあったのに、底にはもっとごみがあることに驚きましたし、参加者の方々も厳しい表情で汚れたプラスチックを見つめていました。

最後は、「私たちに何ができるかを考える」。海洋ごみの8割は陸から出たごみです。つまり、私たちの日頃の生活と密接に関わっていることがわかります。参加者の方々も驚きつつ、「普段の何気ない行動から変えていこう」という強い意志を感じました。

私はお話を聞いて、7月31日(水)に行われた第3回「市民のための環境公開講座」で、水中ゴミ拾い専門店Dr.blue代表の東真七水さんが話してくださった「1人の百歩より100人の一歩」という言葉を思い出しました。
節電でも、エコバッグでも、ごみ拾いでも、大事なことは「みんなで取り組むこと」です。今回の水上クリーンアップを通して、改めて実際に現場を見る大切さと、多くの人々の行動変容を促すことのできる環境教育・自然体験の場を提供する必要性を強く感じました。

海を守るプレゼント

本イベントはSCジョンソン様の支援のもとでの開催ということもあり、参加者には、トイレスタンプとバスクリーナーが配布されました。これらは「こすらずに」掃除ができる製品です。お風呂やトイレを掃除する時、スポンジがこすれてマイクロプラスチックとなり、水道から海に流出してしまうことを防ぐことができます。

 

また、海洋プラスチックをアップサイクルして製造したピンバッジも配布されました。可愛らしいアクセサリーでありつつ、それをきっかけに環境問題へと話を広げることもできる「二刀流」の優れものです。
私もこれからは見えるところにつけたいと思います!

ジョンソン株式会社との協働について

文責:小池悠羽(JEEFインターン/CSOラーニング生)

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