10月17日、東京ネイチャーアカデミー(TNA)の一部の内容として、横沢入里山保全地域の見学に参加させていただきました。JEEFでのインターンシップを終える前に、TNAの授業や体験に参加できる最後の機会でもあったので、とても楽しみにしていました。
里山と聞いて、私は「里山ってなんだろう」と思いました。説明していただいたら、特にベトナムのような農業国にとっては、不思議な場所ではないことがわかりました。環境省によると、里地里山とは、原生的な自然と都市との中間に位置し、集落とそれを取り巻く二次林、それらと混在する農地、ため池、草原などで構成される地域です。現在の産業構造の変化と同時に、特に日本では少子高齢化が進み、里山の面積は徐々に減少しています。里山をどのように保全し、発展させていくかは、先進国である日本にとって難しい問題でしょう。
横沢入里山保全地域は武蔵増戸駅から歩いて30分ほどのところにあります。季節はもう秋ですが、当日の天候はまだかなり暑かったです。しかし、TNAのシニアの方々の気迫は止ままりませんでした。全員が集合時間の40分前に到着し、とても楽しそうに、この旅に興奮しました。里山に向かう途中、NACS-J自然観察指導員 東京連絡会(NACOT)代表の先生から道中で出会った植物についてのお話を伺いました。例えば、ノブドウはとても目を引く色をしていて、とても美味しそうですが、実の中には虫が住んでいて、ノブドウの色を変えるのは虫なんです。ですから、ノブドウは美味しそうに見えますが、実は食べられないことが分かりました。この事実、面白いと思いませんか。また、見た目はブドウによく似ていますが、実は食べられない「アオツヅラフジ」にも出会いました。
花が特に好きなので、里山で見かけた花を紹介していきたいと思います。ナイスタイミングでノハラアザミの上に止まっているアブの仲間の写真を撮りました。ハチが蜜を吸っているのかと思いましたら、アブの仲間でした。一見しただけでは、どれがどれだかわかりません。お茶の花、ヤマゼリ、アキノノゲシ、ミゾソバなど、たくさんの花の写真が撮れました。その中で、里山で一番数が多い花はユウガギクやカントウヨメナなど野菊の仲間です。実はこの野菊、以前は私の実家の畑にもたくさん生えていましたが、近年、野菊の数は明らかに減っています。子供の頃、野菊はいつまでも増え続けるものだと思っていました。ですが、今野菊の個体数が減る現実を見て、他の希少種が減っていることがよくわかります。
低い丘や郊外の道端に普通に生えている縦に登るアケビも観察しました。熟すと実が割れていますので、中の果肉が見えました。この果物の味はどうなのでしょうか。
「ヌスビトハギ」という植物も観察しました。なぜ「ヌスビト」との名前をつけたのでしょうか。通り過ぎるたびにこっそり人の服にまとわりつくからでしょうか。というのも、里山を離れるとき、先生が「ヌスビトハギの実がたくさん服にくっついてるよ」と教えてくれたら、やはり実が服にたくさんくっついていることが気づきました。これはなかなか面白いと思います。実の形もサングラスみたいで面白いです。また。アキノウナギツカミという面白い名前の植物も観察しました。花はまったくウナギに見えないのに、なぜウナギという名前がついているのか不思議でした。しかし、茎を触るとウナギのような感触があるようです。他の人はそう言っていましたが、私はウナギを触ったことがないのでわかりません。
植物だけでなく、ここでは多くの昆虫も観察することができました。おそらく最も興味深いのはフクラスズメの幼虫で、その動きが面白いからです。生息している葉っぱに触れたり、体に触れたりすると、直接刺激で上半身が左右に強く揺れ、葉が高い周波数で振動しました。しかし、この動きは発達した幼虫だけに見られるもので、若い幼虫にはこのような面白い動きは見られません。実は、私は幼虫があまり好きではありません。幼虫を見ていると何となく気味が悪いからです。幼虫の毛はかなり長く、毒があるように見えます。しかし、実はまったく無害の幼虫です。もしかしたら、この見た目が鳥の餌になるのを避けるのに役立っているのでしょうか。
里山で久しぶりにカマキリを見たときも、皆興奮していました。私も子供の頃、よく友達とカマキリを捕まえて遊んでいたので、カマキリを見ると子供の頃を思い出しました。長い間愛着があっただけに、個体数が減っていることを知ると寂しい気持ちになりました。そして、カマキリをもっと維持・保存できるようになりたいと願っています。また、カラスウリを訪れていたとき、ある人がちょっと面白い事実を発見しました。カラスウリ実の中にある種は、カマキリの頭によく似ているのです。これは面白いのではないでしょうか。そのほか、キタテハ、ウラナミシジミ、ヒョウモンチョウ、イトトンボなどのトンボやチョウの仲間も見ることができました。最も多く出会った動物はクモです。空中に巣を張るだけでなく、低い谷間に巣を張る種類もいました。
この旅は私にとって素晴らしい経験であり続け、自然と調和して生きてきた年月を思い出させてくれます。工業化や近代化の発展とともに、人間は自然環境に害を及ぼしてきたし、今も及ぼしていることがわかります。しかし、里山の取り組みを見れば、人間が自然に良い影響を与え、生物多様性の保全と発展に貢献できることがわかるようになりました。生物に生活環境を提供するだけでなく、人間の影響下にある里山は、木材や稲作による食料などの資源を供給する地域です。そのため、より多くの人々が、里山の保全と発展に尽力することを願ってやまない。
今回の見学では、シニアの方々から学ぶ心も学びました。いつも積極的に講義を聞いたり、観察したりするだけでなく、参加者たちは生き物の特徴に関する質問もたくさん出ていました。皆さんと一緒にTNAに参加すると、いつも前向きで楽しい雰囲気を感じることができました。また、シニアの方々はいつも優しく声をかけてくださり、仕事を頑張ろうと励ましてくれました。ですから今回、皆さんと一緒にプログラムに参加し続けることができなくなり、嬉しい気持ちと悲しい気持ちの両方があります。でも、もっと勉強できるように、これからも頑張ります。
文責:グエン・ティ・タン・ホン(JAL財団インターン生)