【開催日】2014年3月21日(金・祝)
【会場】高尾の森わくわくビレッジ
【主催】(株)明治
【協力】高尾の森わくわくビレッジ
2014年3月21日(金)、3連休初日に株式会社明治とJEEFが共催している「きのこ・たけのこ里山学校」が開催されました。明治が2009年から実施しているCSR活動「チョコレートで応援します(※)」の一環として実施している親子向けの自然体験プログラムです。対象は小学校低学年とその保護者。自然体験や調理体験を通して、親子で「笑顔の思い出」を作ってもらい、親子のつながりを再確認していただくとともに、自然環境への関心を高めるきっかけにしていただくことを目的にしています。
会場は東京都八王子市にある「高尾の森わくわくビレッジ」。応募いただいた約800組の中から、当選した親子15組、計30名にご参加いただきました。
※チョコレートで応援します
(株)明治の実施しているCSR活動のひとつ。代表商品であるミルコチョコレートの売上の一部で活動を実施しています。
詳細:(株)明治ウェブサイト
みんなでゲーム大会!
株式会社明治の「校長先生」による挨拶の後は、アイスブレイク・ゲーム。誰かとじゃんけんをして、勝ったら次のステージへ。勝ったらまた次のステージへ。でも、負けたらまた最初のステージから。5つのステージを連続で勝ち抜いたら、ゴールです。みんな走り回って、いろんな人たちと何度もじゃんけんをしました。他にもスタッフの動きに合わせて手を叩いたり、スタッフの声に合わせて右へ飛んだり左へ飛んだり。次々に出てくる新しいゲームに、初めて会う子ばかりで緊張気味だった表情が、いつの間にかみんな笑顔です。
カレー作り
ゲームでみんなと仲良くなったら、いよいよメインイベント。お昼のカレーとデザートピザづくりです。 いつもはお家の人に作ってもらうお昼ごはん。今日は皮のむき方、材料の切り方を教えてもらいながら、子どもたちが自分で切りました。
お家では、コンロを使って作るカレーライス。しかし今日は、かまどに火をつけるところから始まります。マッチを触るのも今日が初めての子がほとんど。スタッフに教えてもらいながら、真剣な顔でマッチを擦ります。おそるおそるといった様子でしたが、どの班も火をつけることができました。お家では料理に火を使うのも、お風呂を沸かすのも簡単です。しかし火がなければご飯も食べられないし、お風呂にも入れません。火の大切さについて学びました。
明治のお菓子でトッピング
カレーを煮込んでいる間に、デザートピザ作り。「みんなのほっぺたくらいの柔らかさがベストだよ」スタッフに教えられた通り、自分のほっぺたと比べながら一生懸命こねて、生地を伸ばします。破れないのが不思議なくらい薄く伸ばす子。きのこやたけのこの形にする子。いつの間にかかまどの火に興味がうつっている子…。生地の用意が出来た親子から鉄板で焼いて、いよいよ明治のお菓子を使ったトッピングです。明治のお菓子がテーブルいっぱいに並べられ、みんな大興奮。そこへ登場したのは、トッピングのコツを教えてくれる「トッピングマン」! 座っていた席を飛び出して、一斉にトッピングマンへ駆け寄っていきました。さて、次はみんなの番。親子ごとに、個性的なピザがたくさん出来あがりました。
カレーとピザが出来あがって、みんなで一緒に「いただきまーす!」どの班のカレーも大変美味しく仕上がっています。実はカレー煮込んでいる頃、明治の先生からアドバイスがひとつあったのです。「火を消す直前、チョコレートを1カケラ入れると味がまろやかになるんですよ」。里山学校終了後、さっそくお家で実践してくださった方もいらっしゃったようです。
わくわくビレッジ探検隊
お腹がいっぱいになった後は、親子わかれて活動します。親御さんは明治のCSR活動の取組についてお話を聞く時間。子どもたちは、外でリーダーと一緒に思いっきり遊びます。と、時間になって戻ろうとしたときに、子どもの人数が増えていることに気づきます。いつの間にか里山学校の参加者ではない他の子ともお友達になってしまっていたようです。あっという間に知らない子同士がお友だちになってしまうのは、子どもたちの素敵な力ですね。
さて、親子が合流した後は、高尾の森の中に隠された自然クイズを探しにオリエンテーリングです。「このフンは何の動物?」「池に何の生きものがいるかな?」など、問題は全部で5つ。班ごとにみんなで意見を出し合います。最後に元の野外炊飯場に戻って、答え合わせ。キツツキ、イノシシ、タヌキ…東京都である高尾の森にも、たくさんの生きものが棲んでいることに、みんな驚いた様子でした。
東京にも、生きものたちは棲んでいる
楽しかった時間はあっという間に終わり、閉校式となりました。都会の東京都。しかし実はとても身近なところで、たくさんの生きものたちが暮らしていると気づくことができました。また、かまどの火を上手につけるお父さんが格好よく見えたり、いつもご飯を作ってくれるお母さんの大変さが分かったり、知らない子と友だちになっている子どもたちの姿が見られたりと、家族の知らない部分が見え、より絆が深まったのではないでしょうか。
文責:垂水恵美子(JEEF職員)
地球のこどもとは
『地球のこども』は日本環境教育フォーラム(JEEF)が会員の方向けに年6回発行している機関誌です。
私たち人間を含むあらゆる生命が「地球のこども」であるという想いから名づけました。本誌では、JEEFの活動報告を中心に、広く環境の分野で活躍される方のエッセイやインタビュー、自然学校、教育現場からのレポートや、海外の環境教育事情など、環境教育に関する幅広い情報を紹介しています。