【開催日】2014年8月6日(水)~8月8日(金)
【開催地】岡山県倉敷市水島、香川県小豆郡土庄町豊島
【主催】アサヒビール株式会社、JEEF
【協力】アサヒ飲料株式会社、アサヒフードアンドヘルスケア株式会社、カルピス株式会社、廃棄物対策豊島住民会議、公益財団法人水島地域環境再生財団(五十音順)
【後援】環境省、文部科学省、岡山県教育委員会、岡山市教育委員会、愛媛県教育委員会、香川県教育委員会、日本環境教育学会
「日本の環境を守る若武者育成塾」は、高校生自らが地域の環境課題解決のために何ができるかを考え、実行できる志の高い高校生の育成を目指す環境教育プログラムです。
第9期目を数える本年度は、若武者育成塾としては初めて“日本全国”の高校生を対象に参加チームを募集いたしました。たくさんのご応募の中から厳正なる審査を経て、最終的に7校に通う21名の高校生が、「若武者」として選ばれました。
選抜された高校生は、8月の夏合宿に参加して現場体験学習を行い、そこから学んだことを活かして地域の課題解決のために何ができるかを考えアクションプランを作成します。その後、高校生たちは実際にそのアクションプランを地元地域で実行に移し、12月にアサヒ・アートスクエア(東京)で行われる成果発表会で活動報告を行います。
1日目瀬戸内海の豊かな自然を体験(岡山県倉敷市水島)
瀬戸内海の豊かな自然資源を体感し、そこで発生している環境課題について学びました。午前中は講義を通して瀬戸内海が支える産業と環境課題について理解を深め、午後には、水島コンビナートでも知られる水島地域の海岸で浅瀬に入り、生きもの調べを通して瀬戸内海の自然資源の豊かさを体感しました。
2日目日本最大級の廃棄物問題(香川県小豆郡土庄町豊島)
瀬戸内海に浮かぶ豊島では、日本最大級と言われる廃棄物不法投棄問題が発生し、今もその処理が続いています。高校生たちは、豊島問題が発生した経緯や住民一丸となった取組を学び、問題が発生した実際の現場や処理施設の視察等を通して、環境問題が人々のくらしに与える影響の大きさ、解決のために自らが行動する大切さを実感していました。
日本最大級ともいわれる産業廃棄物不法投棄問題が発生した香川県の豊島で、住民が問題解決のために闘ってきた歴史と想いを学びました
廃棄物不法投棄問題の解決を訴えてきた豊島の住民が使った横断幕やハチマキ・プラカード、デモの様子が写った写真等を見ながら、住民の闘いの凄まじさを実感した資料館の見学
残念ながら、8月8日~9日にかけて日本列島に上陸した台風の影響に伴い、3日目及び4日目に予定していたプログラムは中止となってしまい、合宿中に高校生たちのアクションプランを完成させることができませんでした。そこで現在は、現場体験学習の2日間で学んだことを無駄にしないためにも、アサヒグループ従業員の有志ボランティアで構成されるチームアシスタント(事務局運営や各チームのアクションプランづくりを支援)と事務局が協力して各校を訪問して、高校生たちのアクションプラン作りをサポートしています。
アクションプランが完成すれば、早速高校生たちは地元でこれらの活動に取り組んでいきます。各校のアクションプランの内容や活動の様子は、「若武者ブログ」や12月20日(土)の成果発表会(参加無料)でご覧いただけますので、地元地域への貢献を実現する彼らを是非応援してください。
文責:臼杵裕之(JEEF職員)
地球のこどもとは
『地球のこども』は日本環境教育フォーラム(JEEF)が会員の方向けに年6回発行している機関誌です。
私たち人間を含むあらゆる生命が「地球のこども」であるという想いから名づけました。本誌では、JEEFの活動報告を中心に、広く環境の分野で活躍される方のエッセイやインタビュー、自然学校、教育現場からのレポートや、海外の環境教育事情など、環境教育に関する幅広い情報を紹介しています。