文:平井 純子(飯能市エコツーリズム推進協議会)
池袋から電車で1時間弱、ワンコインで到着する自然豊かなまち、埼玉県飯能市。2004年からエコツーリズムに取り組み、09年には「飯能市エコツーリズム推進全体構想」を策定、全国で第一号の認定を受けた、ちょっと知られたエコツーリズム推進地域です。
飯能のウリは「すぐそばのふるさと」感。普通の里地里山での特別な体験です。その内容は多種多様。理由はエコツアー実施者が40団体もあるから。それぞれがその時期に最も相応しいこと、美味しいものを体験してもらえるエコツアーを企画し、ゲストと一緒に楽しむのです。
女性向けエコツアー「ヤマムスメが行く!」シリーズは、ガイドからレクチャーを受けつつ女性のペースで山を登り、お昼は地元素材満載の山ごはんを皆で作って食べるというもの。
これにハマったリピーター3名が「ガイドになりたい!」と熱望し、今ではヤマムスメの妹分「サトムスメが挑戦!」を実施しています。
これまでにサトムスメが企画したエコツアーは、白装束で滝に打たれる滝行体験やユズを収穫し使い尽くすユズ三昧の一日、鍾乳洞プチ探検など。地元にある素材を目一杯活用し、女性ならではの視点で、環境保全・地域振興を念頭に置きつつ、いかに楽しむか、全力で考えています。
これからのシーズン、伐採した竹での流しそうめんやブラックバス駆除、古民家体験など、老若男女問わず見逃せないエコツアーが目白押し。普通の里地里山でとっておきの体験を。飯能でお待ちしています。
- 伝統と自然が息づく国ブータン
- SATOYAMA EXPERIENCEで体感 暮らしを旅するツアー(岐阜県 飛騨地方)
- 自然と共存する技と知恵を伝えるツーリズム(京都府 南丹市美山町)
- 利用者による環境保全のしくみづくり(北海道 大雪山国立公園)
- 普通の里地里山でとっておきのエコツアーを(埼玉県 飯能市)
- 第5回南アジア廃棄物管理国際会議「Waste Safe 2017」に参加してきました
- バングラデシュ全国で生物多様性保全のムーブメントを引き起こす!
- 世界はサステイナブルな観光へ
- 「自然から学ぶ」ことについて もう一度向き合う
- バングラデシュ国内での天然蜂蜜商品の販売促進を目指して
- poco a pocoそして環境教育は続く(エルサルバドル)
- パート2:バングラデシュ現地からの環境レポート第6回 〜SDGsの視点から環境問題解決へ向けて〜
カテゴリー
最新の記事
地球のこどもとは
『地球のこども』は日本環境教育フォーラム(JEEF)が会員の方向けに年6回発行している機関誌です。
私たち人間を含むあらゆる生命が「地球のこども」であるという想いから名づけました。本誌では、JEEFの活動報告を中心に、広く環境の分野で活躍される方のエッセイやインタビュー、自然学校、教育現場からのレポートや、海外の環境教育事情など、環境教育に関する幅広い情報を紹介しています。