機関誌「地球のこども」 Child of the earth

SATOYAMA EXPERIENCEで体感 暮らしを旅するツアー(岐阜県 飛騨地方) 2017.07.12

文:香西 晶子(美ら地球

SATOYAMA EXPERIENCEがツアーの舞台としているのは、岐阜県は飛騨地方。約400年前より城下町として栄えた美しい町並みや文化が今も残されています。また、田んぼや畑が広がる里山集落には古くから受け継がれた人々の暮らしが見て取れます。

そんな里山をカラフルなマウンテンバイクに乗って走るサイクリングツアーが海外からのゲストに人気のツアーです。日本人には見慣れた風景でも、海外から来るゲストにとっては「都会とは違い、昔ながらの生活や日本の伝統を発見できた!」と、驚きや感動が生まれる場所にもなります。

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里山という環境の中で、私たちのツアーに欠かせないのが地域の方々です。ツアー中に出会った下校途中の小学生が元気に挨拶をしてくれる、農作業中の方から野菜や米の話を聞く、そんな何気ない日常に入り込み地域の方々との間に生まれる交流が、ゲストにとってかけがえのない体験として旅の思い出に刻まれます。

SATOYAMA EXPERIENCEのツアーも8年目を迎え、地元のクッキングスタジオとコラボした郷土料理を体験できるカルチャーツアーや酒蔵巡り等、土地とそこに暮らす人を主役としたツアー開発に力を入れています。地元の方から寄せられる応援の声も増えてきました。そんな中、地域の方々との関係作りも私達が大切にしていることの一つです

2009年からは古民家の手入れを行うボランティア活動「飛騨の民家お手入れお助け隊」を行っています。地域の一人ひとりに向き合いながら、私たちにできることへの取り組みが、地域を守り盛り上げていくことにつながっていくと私たちは考えています。

香西‗紹介写真02252017

香西 晶子(こうざい あきこ)

1985年生まれ。大学卒業後、東京の広告印刷会社で営業職を経験。カナダのセントメアリー大学に復学し起業家精神学を専攻。その後現地の日本語補習校にて講師を、また留学エージェントにてマーケティングを担当。帰国後2017年より美ら地球でガイドとしてスタートを切る。

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