文:香西 晶子(美ら地球)
SATOYAMA EXPERIENCEがツアーの舞台としているのは、岐阜県は飛騨地方。約400年前より城下町として栄えた美しい町並みや文化が今も残されています。また、田んぼや畑が広がる里山集落には古くから受け継がれた人々の暮らしが見て取れます。
そんな里山をカラフルなマウンテンバイクに乗って走るサイクリングツアーが海外からのゲストに人気のツアーです。日本人には見慣れた風景でも、海外から来るゲストにとっては「都会とは違い、昔ながらの生活や日本の伝統を発見できた!」と、驚きや感動が生まれる場所にもなります。
里山という環境の中で、私たちのツアーに欠かせないのが地域の方々です。ツアー中に出会った下校途中の小学生が元気に挨拶をしてくれる、農作業中の方から野菜や米の話を聞く、そんな何気ない日常に入り込み地域の方々との間に生まれる交流が、ゲストにとってかけがえのない体験として旅の思い出に刻まれます。
SATOYAMA EXPERIENCEのツアーも8年目を迎え、地元のクッキングスタジオとコラボした郷土料理を体験できるカルチャーツアーや酒蔵巡り等、土地とそこに暮らす人を主役としたツアー開発に力を入れています。地元の方から寄せられる応援の声も増えてきました。そんな中、地域の方々との関係作りも私達が大切にしていることの一つです
2009年からは古民家の手入れを行うボランティア活動「飛騨の民家お手入れお助け隊」を行っています。地域の一人ひとりに向き合いながら、私たちにできることへの取り組みが、地域を守り盛り上げていくことにつながっていくと私たちは考えています。
- 伝統と自然が息づく国ブータン
- SATOYAMA EXPERIENCEで体感 暮らしを旅するツアー(岐阜県 飛騨地方)
- 自然と共存する技と知恵を伝えるツーリズム(京都府 南丹市美山町)
- 利用者による環境保全のしくみづくり(北海道 大雪山国立公園)
- 普通の里地里山でとっておきのエコツアーを(埼玉県 飯能市)
- 第5回南アジア廃棄物管理国際会議「Waste Safe 2017」に参加してきました
- バングラデシュ全国で生物多様性保全のムーブメントを引き起こす!
- 世界はサステイナブルな観光へ
- 「自然から学ぶ」ことについて もう一度向き合う
- バングラデシュ国内での天然蜂蜜商品の販売促進を目指して
- poco a pocoそして環境教育は続く(エルサルバドル)
- パート2:バングラデシュ現地からの環境レポート第6回 〜SDGsの視点から環境問題解決へ向けて〜
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地球のこどもとは
『地球のこども』は日本環境教育フォーラム(JEEF)が会員の方向けに年6回発行している機関誌です。
私たち人間を含むあらゆる生命が「地球のこども」であるという想いから名づけました。本誌では、JEEFの活動報告を中心に、広く環境の分野で活躍される方のエッセイやインタビュー、自然学校、教育現場からのレポートや、海外の環境教育事情など、環境教育に関する幅広い情報を紹介しています。