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文:佐藤秀樹(国際事業部チーフコンサルタント)
【事業名】バングラデシュ国スンダルバンス地域における漁師の持続的なマングローブ林の利用と生物多様性保全を通じた生計向上プロジェクト(フェーズ3)
【実施期間】2016年4月~2017年3月
【実施地】バングラデシュ スンダルバンス地域
【主催】経団連自然保護基金
【実施主体団体】バングラデシュ環境開発協会(BEDS)
【協力】JEEF
本助成事業は、スンダルバンスの対岸に接する村で暮らす漁師を対象(※)として「マングローブ植林等を通じた生物多様性保全」や、「家庭菜園・カニ養殖による生活・生計向上」の活動を、2014年4月から進めてきました。
2016年度は、環境保全に関わる記念日に合わせた「マングローブ生物多様性教育プログラムの開催」「植林、家庭菜園、カニ養殖の継続活動」「マングローブ林の伐採を減らすための改良がまの導入」を実施しました。その主な内容について、受益者の声を中心に活動の成果をお届けします。
これまで3年にわたり実施してきた本助成事業はこれで終了となります。今後は村民がこれまでの学びを活かしながら、主体的な地域づくりを進めていけるよう、彼らの知恵を結集させた発展的な取組みが必要です。JEEFとしても、今後、モニタリングを続けていきたいと思っています。
※対象:Mothurapur Jellay Palli村で暮らす75世帯の漁師を対象としています。
6月5日 世界環境デー
5月22日国際生物多様性の日
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マングローブ植林
7月26日:国際マングローブの日
カニ養殖
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改良がまの導入
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地球のこどもとは
『地球のこども』は日本環境教育フォーラム(JEEF)が会員の方向けに年6回発行している機関誌です。
私たち人間を含むあらゆる生命が「地球のこども」であるという想いから名づけました。本誌では、JEEFの活動報告を中心に、広く環境の分野で活躍される方のエッセイやインタビュー、自然学校、教育現場からのレポートや、海外の環境教育事情など、環境教育に関する幅広い情報を紹介しています。