文:(国際事業部チーフコンサルタント)
これまで6回にわたり、バングラデシュからの環境問題やその取組み等を紹介してきました。地球温暖化、廃棄物、生物多様性等に関わる環境問題は同国の社会経済や文化と密接な関わりを持っており、分野横断的な視点からその解決へ向けたアプローチを考えていく必要があります。
その切り口の一つとして考えられるのが、皆さんもご存知の国連が定めた2030年までの未来に向けた17の国際目標「SDGs(持続可能な開発目標)(※1)」です。持続可能な開発とは、将来の世代がそのニーズを充足する能力を損なわずに、現世代のニーズを充足する開発と定義されています(※2)。持続可能な開発を推進するためには、「経済成長」、「社会的包摂」、「環境保護」という3つの主要素を相互に調和させることが不可欠です(※3)。
これまで筆者がバングラデシュの現場で把握してきた環境、社会経済の主な課題やその解決へ向けての取組みを写真を使って、17のSDGsに当てはめてみました。この図を観ながら最貧国の一つと言われるバングラデシュでの持続可能な開発について、皆さんも考えて頂ければと思います。
※1,2,3: 国際連合広報センター
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