梅雨の季節は、食中毒も心配な季節ですね。緑茶カテキンには強い殺菌・抗ウイルス・消臭・抗酸化力があります。病原性大腸菌O157やノロウイルスにも予防効果があると医学的に解明されています。お寿司屋さんで熱いお茶「あがり」が出るのは、こうした智慧からなのです。生ものを食べた後の口臭予防と食中毒予防、虫歯予防にもなります。カテキンは渋みの成分で、普段使いの中・下級煎茶に多く含まれ、熱いお湯で多く浸出します。だから、食後は熱くて少し渋いお茶がお勧めです。茶産地静岡県では、全国一虫歯が少ないそうで、胃がんも少ないというデータがあります。
新型コロナCovid-19もお茶の浸出液に入れると1分以内に最大99%無害化するという実験データが昨年奈良県立医大から発表されています。インフルエンザ感染阻止率97%という医学データもあります。お茶を飲んだり、お茶でうがいをすると効果的です。また、調理時に生肉を切った後のまな板・包丁の殺菌も熱い緑茶をかけると安全で効果的です。これらは、3煎目以降の出がらしでも十分です。おいしく味わった後に有効利用してくださいね。また、湿度が高いカビの季節でもありますが、茶殻を乾かして古いストッキング等に入れ、下足箱や収納庫に入れておくと消臭効果が期待できます。
梅雨時は低気圧により交感神経系のバランスが崩れ易くなります。頭痛や肩こり、倦怠感など感じやすい場合は、熱いお茶やハーブティー、体を内部から温める陽のものがお勧めです。カフェインの刺激が無い「ほうじ茶」も良いです。マクロビオティックでも梅醬番茶が有名です。ほぐした梅干しとショウガ汁数滴、醤油少々に熱い番茶かほうじ茶を注ぎます。塩分要注意なのでほうじ茶に梅干しでも体は温まります。風邪気味の時に熱いほうじ茶に梅干しの黒焼きを入れて飲むというのも古くからの日本人の智慧ですね。
また、暑いこの季節にお勧めなのがミント緑茶です。ミントの葉を数枚、茶葉と一緒に急須に入れて熱いお湯で淹れるだけです。ほんのりミントの爽やかな香りが気分をスッキリさせてくれます。