ごみを減らすもうひとつの近道。それは「自然と仲良くなること」です。自然素材のものを生活に取り入れると、ごみが減るばかりだけでなく、気分も抜群によくなります！
いくつかわが家が取り入れている例をご紹介しましょう。
掃除機→棕櫚（しゅろ）のほうき
プラごみゼロ＆粗大ごみゼロ、軽々達成です。故障の心配もないので、丁寧に使うとびっくりするくらい長持ち。お茶殻を撒いてから履くと、効率的に履けます。かさばる掃除機の保管＆出し入れともおさらばです。
デンタルフロス→天然のシルク製
欧米ではいろいろなブランドが出ています。天然の「絹糸」なので、土に埋めても大丈夫。マイクロプラスチックを呑み込む心配も、下水に流してしまう心配もゼロ。
風呂フタ→天然のひのき板を活用
ホームセンターの木材売り場のひのき板を適当に並べれば、安上がり＆プラスチックフリー＆見た目も最高です。思いのほかカビず、長持ちします。汚れてきたら、表面を削ればまた新品同様に！木材として再利用もできます。
台所スポンジ→ヘチマや木綿のびわこふきん
ヘチマなら庭に埋められますし、庭で育てればパッケージもゼロ。洗剤なしで食器が洗える木綿の「びわこふきん」などもプラスチックフリーの強い味方。洗剤ボトルがなくなれば、台所もすっきり。
食品用ラップフィルム→蜜蝋ラップ
日本でも手に入りやすくなりました。木綿の布に蜜蝋をコーティングしたラップ代わり。柄もおしゃれ。毎日使うものなので、気分がまったく変わります。
ハエたたき→棕櫚のハエたたき
伝統の知恵。棕櫚の葉っぱの形状をそのまま生かした見事なハエたたきです。使い勝手も申し分なし。紐が天然なら、そのまま土に埋められます！
このほか、余裕のある方はぜひ、平ひかりさんのコラムも参考に、”自然に戻す”生ごみ処理にもチャレンジしてみてください。できた堆肥で野菜を育てれば（ベランダのプランターでもＯＫ！）、パッケージゼロの新鮮野菜も手に入ります。「全部」でなくても大丈夫。ほんの一部取り入れるだけでも、暮らしは目に見えてたのしくなりますよ。
服部 雄一郎（はっとり ゆういちろう）
町役場のごみ担当職員を経て、アメリカ留学。廃棄物NGOで働いた後、高知に移住。『ゼロ・ウェイスト・ホーム』（アノニマ・スタジオ）、『プラスチック・フリー生活』（NHK出版）などエコ本を翻訳する傍ら、SNS等での発信も行う。
