9月は暑かった夏が終わりをつげ、弾けるばかりの夏のフルーツは「名残」をむかえ、代わりに栗やりんごが「はしり」となります。季節が移ろうのは寂しくもあり、嬉しくもあり、どの季節をとっても1年に1度しかないひと時ですね。
この時期の手しごとは、なんといっても柚子胡椒。柚子胡椒はとても人気の高い調味料で、チューブ入りのものやコンビニではおでんの薬味として小袋入りのもありますね。
ですが、手作りの柚子胡椒はそれとは全く別次元のものです。
青々しい弾けんばかりの柚子と青臭い青唐辛子の香りが混ざり合いほのかな酸味があり、双方の「旬」を口いっぱいに感じます。もちろん保存食なので秋から冬の鍋のシーズンにも大活躍なのですが、出来立て3日ほどはフレッシュな味わいを堪能するのがオススメです。
作り方はシンプルです。
1)青柚子はワタの白い部分が入らないように薄く剥き粗みじん切りにする、もしくはすりがねで擦りおろす。 |
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2)青唐辛子は、縦半分に切りタネを除い荒く切る。 | |
3)柚子と唐辛子をフードプロセッサーにかけて、すり鉢に出し、塩と果汁少々を入れて擦る。 |
聞くは易しですが、一人でやろうと思うとあまりに単純作業すぎて飽きてしまうので、私はいつも仲間を呼んでおしゃべりしながら作っています。
季節の手しごとで、少しめんどくさいものは気のおけない仲間とつくるのが気分も味も良くなると思っています。
仕上がった柚子胡椒は食べる分だけ冷蔵庫にいれ、そのほかは小瓶または小さいジッパー付きの袋に入れて冷凍しておくと良いでしょう。
そして出来上がった柚子胡椒の食べ方です。
しらす雑炊のトッピングに | 湯豆腐のタレに味噌と合わせて |
茹で鶏のスープに添えて | ココナッツシチューに混ぜて食べれば、それはもうグリーンカレー。 パクチーを添えてどうぞ。 |
このほか乳製品やチョコレートなどとも相性がよいものです。
今年は手づくりの柚子胡椒に酔いしれてみてはいかがでしょうか?
*柚子が黄色くなってからの柚子胡椒はまた違った風味が楽しめますよ。
青柚子胡椒にはまった方はこちらもぜひに。