はじめに
JEEF会員担当の吹留です。会員の皆さんには、会員メールマガジンの発信や更新時等ご連絡差し上げています。(いつもご対応いただきありがとうございます!)
同時に、ライフワークとして「大豆愛と糀愛を伝える」活動も行っています。
このたび、JEEF会員コラムでこのライフワークを紹介する機会を頂くこととなりました。
大豆の素晴らしさや糀との関わり等を6回に分けてお伝えしていきます。
すがたを変える大豆
こんなにたくさんのものにすがたを変えます
『大豆』を食べる。というと、どんなイメージをお持ちですか?煮豆?サラダ?
大豆の形のままで食べるだけではなく、日本人は豆腐(および焼き豆腐、油揚げ、厚揚げ、凍り豆腐、湯葉、おから)・味噌・しょうゆ・納豆・きな粉など、いろんな手を加えて大豆を食べてきました。
和食を作る際に不可欠な食材・調味料です。大豆を大事に思い、大事に育て、大事に加工してきた歴史を感じます。
また、近年は植物油からマーガリンやマヨネーズになっていたり、大豆ミートやプロテインなどで口にする機会も増えています。
私たちの祖先は、なぜここまで手を替え品を替え、菌の力まで借りて大豆を食べたかったのでしょうか?
諸説ありますが、江戸時代まで肉食を禁忌していたからだともいわれています。大豆は「畑の肉」といわれるほど、タンパク質が多い作物です。タンパク質という概念がなかった時代から、「この豆を食べると元気になる」と気づいていたのでしょう。私たちの祖先の発見力とあくなき探求心に感服です。
こんなにたくさん!大豆の種類
長年かけて集めている「在来大豆コレクション」
日本は南北に長く、地域によって気候も風土も違います。
各地域で世代を超えて栽培者自身が自家採種などで種苗の管理を行いながら栽培し、生活に利用してきた作物のことを「在来作物(ざいらいさくもつ)」と呼びます。在来作物は、収量が少なかったり栽培方法が難しかったりという理由で減少傾向にあります。
そんな中、大豆は各地に在来のものがたくさん栽培されており、今、名前が分かるだけでも300種類以上あるといわれています。様々な色、形、味の大豆を「在来大豆コレクション」として集めています。お勧めの在来大豆があったら、ぜひご連絡ください。