皆さんは「ちょっと疲れたな。」とか「リフレッシュしたい!」という時に、「ココに行けば元気になる!」という場所がありますか? お気に入りのカフェや本屋さん、公園やお家のリビング、海や川、温泉などなど、きっと人によって色々な場所があるのではないかと思います。今回のコラムを通して、私がおススメしたい場所は「森」です。森の中には、木漏れ日や頬をなでる風、鳥の声や小川のせせらぎ、フカフカの土や木の香りなど、私たちが心地よく感じることやワクワクするものが沢山あります。
「森って言われても近くにないよ。」という方もいるかもしれません。とはいえ、日本は森の国。国土の約7割は森です。都心部であっても、電車に乗って少し出かければ、あるいはご近所の公園や神社など、探してみると意外と近くに「森」や森まではいかなくても草木や土などの自然を感じられる場所があるのではないでしょうか。
私が働いているキープ協会は、山梨県北杜市 清里高原にあります。八ヶ岳南麓に位置し、標高は約1400m。眺望が抜群に素晴らしく、八ヶ岳・富士山・南アルプスなどの山々を望むことができます。敷地のほとんどは牧草地と森。牧草地ではジャージー牛を飼育しての酪農を、そして森では自然体験活動を通した環境教育を長年行っています。他にも、清泉寮という宿泊施設や売店、保育園など様々な事業を行っていますが、この中で最も有名なのは「清泉寮ソフトクリーム」。清里は、このソフトクリームや高原の美しい景色を目当てに、沢山の方が訪れる観光地でもあります。
森の体験にも、幼稚園生から大人まで幅広い年齢層の方がいらっしゃいます。近年は「癒し・健康」をテーマにした体験プログラムを依頼されることも増えてきているのですが、多くの方と森ですごす中で私が感じていることは「森で人は元気になる!」です。
森に入る前と入った後の参加者さんの表情の柔らかさや力の抜け具合など、違いを感じることが多々あります。その人の素がより出るようなラクな状態になるというのでしょうか。そして、私含めキープのスタッフは「下見が実は癒しの時間」という人が多いです。忙しくしていても、森に出かけると自分がリセットされて、身も心もスッキリした気持ちになるのです。
この森が持っている人を元気にする力や要素について、次回からは科学的に分かっていることや私の体験から感じていることなどをご紹介していこうと思います。