今年の夏は暑いですね。これまで冷房要らずの清里もいよいよ必要なのでは!?と思う位でしたが、8月に入ると暑さが少し和らぎ、今は吹く風に若干の秋を感じています。
さて今回は、私が思う「森で人が元気になる理由」についてご案内いたします。あくまでも私個人の見解ですので、違和感を覚える部分もあるかもしれません。どうぞご容赦ください。読んでいただいた後、皆さんの中に何かしらの気づきや発見がありましたら幸いです。
私が思う、森で人が元気になる理由
1)人の心を動かす様々なものがある
森には、様々な色や形、手触りや香り、味など私たちの五感を刺激するものが沢山あります。また、植物や動物、昆虫、鳥、キノコなど、多種多様な生き物がいます。様々なものがある森に入れば、人はそれぞれに、その時々で、その人の心に留まるものに何かしら出会えるのではないかと思います。そして、自分の心が動くものとの出会いによって、ワクワクしたり、感動したり、心にプラスの感情が生まれます。また、自分自身が森の中の何に心が動くのか、ということを意識することで、自分の好みやその時の自分の状態などに、改めて気づくことができるはずです。そのことは人を元気にすることに繋がると思います。
2)無心になれる
1)で示したように、森の中には五感や心を刺激する様々なものがあります。目の前に現れる色々なものを五感で感じたり、また自分が気になるものを夢中で探したりするうちに、いつの間にか余計なことは考えず、「今・ココ」にあるものに集中している状態になるのではないでしょうか。そのように無心になることは、自分自身をリセットし、そしてリフレッシュすることになるのではないかと思います。
3)網の目のように繋がった沢山の命を感じることができる
森の中には沢山の生き物が生きています。そして、それぞれが網の目のように繋がっています。そのような自然の営みを知り、感じることは、私たち人間の視野を広げてくれるのではないでしょうか。お互いが繋がり合い、絶妙なバランスの上に成り立っている自然界では「その時だけ・自分だけ良ければ」という在り方では長く存在することはできません。自然を見ていると、私はよく「みんな違ってみんないい」「足るを知る」という言葉が思い浮んできます。自然の中に身を置くことは、ひとつひとつの命がそれぞれに支え合っていて、そのどれもが大切な存在であること、また人間も本来は自然の一部であることを思い起こさせてくれます。そして、自分以外の他者や人間以外の生き物を尊重する気持ちを心に宿してくれるように思います。
4)絶えず変化している自然を感じることができる
「季節は絶えず進み、それに合わせて自然は日々変化している。」このことは、清里で暮らす中で気づいたことです。当たり前のことではあるのですが、変化を感じないための工夫が凝らされている都市の生活では気づきにくいことのように思います。暑い夏でも涼しく、夜でも昼のように明るくなど、そのおかげで私たちは快適に安全に暮らせているのですが、時には、絶えず変化する自然の姿、その力強さや柔軟さを感じることは大切なことだと思っています。
「自然がくりかえすリフレイン-…夜の次に朝が来て、冬が去れば春になるという確かさ…のなかには、かぎりなくわたしたちをいやしてくれるなにかがあるのです。」(レイチェル・カーソン著「センス・オブ・ワンダー」より引用) 私はこの言葉に強く共感します。
以上です。
皆さんが思う「森で人が元気になる理由」、ぜひ伺いたいです!機会がありましたら、お聞かせくださいませ。